転生への手続き
とりあえず俺が死んだ事は理解した。でも死因は?
「あなたの死因は栄養失調です」
…ん?
「だから栄養失調ですって」
俺、バカだったのかな…
「ええ、かなりのバカだったと思います…なんせ、ゲームのラスボスが倒せないからって飲まず食わずで突っ込み続けるくらいには」
………ああ、思い出したわ…はぁ…なんであんな事したんだろう…
「まぁ、それはいいとして」
よくねぇよ
「あなたには二つの選択肢があります」
ほぅ、来たなテンプレイベント
「一つはこのまま死者の国に行くこと」
死者の国?天国みたいなもんか?
「ええ、そんなものです…そして、二つ目が…」
異世界に転生…か?
「はい、私としては転生のほうがよろしいかと」
まぁ転生選ぶよなぁ…
「では、今から手続きをします」
ふむふむ、で?何をすればいい?
「こちらの質問に答えていただければ大丈夫です」
OK、把握した
「ではまず、転生先についてですが、王族、貴族、平民とあります…どこがいいですか?」
あー…政治はめんどいから王族はパス…平民でもいいけど…ここはやっぱり貴族かな
「次、人族?魔族?」
もちろん人族で
「最後に…あなたは勇者になりたいですか?」
勇者…勇者ねぇ…王道ファンタジーならここはYESと言うんだけど…俺は勇者はなりたくない…かな
「わかりました、では何になりたいですか?」
今更だけど質問いい?
「ええ、どうぞ」
俺がこれから行く世界はどんな世界なの?
「これは失礼、説明をしていませんでしたね…貴方…黒崎鳴海が行く世界は魔法があり、魔物がいたり、王族が統治していたりと、あなたが想像しているような世界です」
ふーん…まぁ予想の範囲内か………よし、決めた
「では、答えを…」
ああ、俺がなりたいのは…勇者ではなく…
狩人だ
お読みいただきありがとうございました!