初クエストは…
ルーゼと一緒にパーティーを組む…この事がアルトにとって意味する事は…
(ぜーったい何か起こるな…女の子、しかも俺に対する恨み持ちだろ?起きない方がおかしいわ)
これから起こるであろう、災難についての心配だ。
「わかりましたよ…で、肝心のルーゼはどこに?」
「そう言えば」と言いながらエキドナは下を指差す。
「私に勝てないと知って下でうなだれているのを見たぞ」
それを聞いたアルトは
「んじゃ、時間もまだまだあるんで一緒にクエストでも行ってきまーす」
と言って、部屋を出て行った。
アルトが下に降りて、ギルド内を回っていると端っこの椅子に突っ伏しているルーゼがいた。
「おーいルーゼさん?起きてくださーい」
めんどくさそうに言うアルト。
「はぁ、話は聞こえてたわ…なんであんたと二人きりなのよ…」
その言葉にルーゼもめんどくさそうに答える。
「え?聞こえてたのか?」
ここからさっきの部屋までかなり距離がある、普通は聴こえるはずのないのだが。
「私は耳がいいのよ」
自慢げに言うルーゼ。どうやら自分が誇れる長所らしく、ドヤ顔だ。
「時間は…まだ12時なのね、じゃあなんかクエスト行く?」
短時間に色々ありすぎて長時間過ごしていたと錯覚するルーゼ。まぁ無理も無いだろう。
「ああ、そうだな…じゃあ受付に行ってなんか聞くか」
早速二人は受付に向かった。
「すみません、なんか初心者にでも出来そうなクエストありますか?」
アルトはちょっと…いや、かなりワクワクしながら聞く。なんせ憧れていたクエストだ、ゲーマーの血(?)が騒ぐのだ。
「はい!そうですねぇ…お二方の武器は?」
受付嬢が恐らくクエストが書いてあるであろう紙をペラペラめくりながら言う。
「私は剣よ…あんたは?前戦った時は剣だったけど…どうなの?」
ルーゼがアルトに聞く。
「俺は本当は弓使いなんだ」
アルトの言葉を聞いたルーゼは鳩が豆鉄砲を食ったような顔をした。
「あんた…弓使いなのにあんな剣捌きができるの?」
「まぁ色々嗜んでるだよ…」
アルトは少し嬉しそうに言う。人は褒められると嬉しいのだ。
「んー…お二方の話を聞いた所だと…このあたりでしょうか?」
と、受付嬢が見せてきたのは…
「来たなど定番」
ゴブリン討伐の依頼だった。
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