ギルドは控えめに言って大好きです
「ここが冒険者ギルドだよ」
フェルトに連れて来られてやってきた冒険者ギルドはカウボーイとかが出てくる映画によくある酒場の様な感じになっていた。入り口はスイングドアの作りで、看板には二つの剣がクロスされていて若干武器屋に見えなくもなかった。
「ルーゼ達は先に来てると思うし、中に入ろうぜ」
「そうだな、結局ルーゼは先生に追いついたのかな?」
二人はそう言いながらギルドに入った。
ギルドの中は思いの外綺麗にされていて、冒険者達はご飯を食べたり、飲み物をのんだりしていてとても賑やかな雰囲気だった。アルトはギルド内でギスギスした雰囲気でなくてちょっとホッとした。
「中はこんなになってんだ…さて、探索したい所だけどまずはルーゼ達を探すか」
「そうだな、とりあえず受付の人に聞いてみるか」
受付は入って右の方にあったのは確認済みのため二人はキョロキョロしながら受付に向かう。
「すいません、ここに青目で黒髪のルーゼって人が来ませんでしたか?」
フェルトが聞くと
「はい、先程エキドナ様と一緒にギルドに来ました…っと言うことはお二方はアルト様とフェルト様で間違いないでしょうか?」
どうやら話は通っていたらしく「はい、そうです」と、答えると奥の部屋に連れて来られた。
中に入ると
「来たな二人共、ではジークよこの三人でパーティーを組んでもらえるか?」
エキドナが振り向きながら筋肉モリモリでマッチョマンなおっさんに言う。
「はぁ…エキドナよいきなり来てパーティーを組ませろなんて、お前はアホなのか?」
「何をいうか、私は腕っぷしと頭脳を認められたからこそ学園の校長をやっているのだぞ?」
「ったく…まぁいい分かったよ、んでフェルトは知ってるがもう一人の小僧は初顔合わせだな…俺はジーク=ガラハムだ、ここでギルドマスターをやっている」
ジークはアルトに対してがさつに挨拶する。
「はじめまして、俺はアルト=エルノートです…パーティーって組めるんですか?」
アルトにとってはそこが重要な為、ジークに聞く。
「ああ、ルーゼとアルトは問題ないのだが…」
困った顔をするジーク
「フェルト、おまえさんはご両親から冒険者にさせるなって俺は言われててな…残念だが諦めてくれ、すまんな」
ジークはフェルトに若干頭を下げながら言う。
「マジかよ…親父め、根回しが早いな…」
フェルトは悔しそうな顔で言う。アルトとしてはパーティーメンバーが減ったのがとても手痛かった。
「ふむ、まぁオーガスト家は代々騎士の家系だからな…しょうがないか」
エキドナは納得半分、不服半分の気持ちで言った。
「ん?ってなると…俺もしかして」
アルトは一番想像したくなかった事が現実になり、冷や汗を流す。
「お察しの通り、君はルーゼと二人っきりのパーティーだ、良かったなアルト!」
エキドナがサムズアップしながらアルトに言った。
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