間話 アルトの休日 前半
「ん…」
アルトは寝ぼけている頭を起こし、部屋のカーテンをあける。
「うっ…まぶしいな」
カーテンを開けるとそこからは朝日がガッツリ入ってくる。部屋は真っ暗であったため、いきなり強い光をみて、顔をしかめた。
「ん〜!よし!今日もいい天気」
この世界の年や月、週は元いた世界と同じであるため、今日は週末である。
アルトは背伸びをして、歯磨きや着替えなどを済ませると、部屋から出た。
「おはようございますアルト様、今日はどうなさいますか?」
いつも部屋の前にいてくれるルイゼ。アルトが生まれた時からお世話をしてくれるメイドである。
「おはようルイゼ、今日は…そうだな、体を動かしたいから訓練場かな」
アルトはこの世界に来て、体を動かせるようになってから剣の練習などを必死で勉強した。トレーニングはいつだって欠かさなかった。
「はい、わかりました…ではヨーゼフ様にそのようにお伝えしておきますね」
そう言ってルイゼはどこかへ行ってしまった。
(いつも思うけど、ルイゼって消えるようにいなくなるんだよなぁ)
アルトはそんな事を考えながら訓練場に向かう。
「お腹減ったから食堂に行ってから行くか」
起きてから何も食べていない為、当然お腹が減る。
「気分はサンドウィッチ、現実はどうだ?」
呟きながら食堂に入るアルト。ここのご飯は美味しいので、大層気に入っているのだ。
「おはようございますアルト様、今日の朝はサンドウィッチですよ」
「おはよう、いつもありがとうお疲れ様」
(今日はラッキーだな)
ウキウキの気分で訓練場に向かうアルト。館を出て、学校の中に入り、訓練場に到着した。
「剣は好きだけど、本当に使いたい武器じゃないんだよなぁ」
と、言いながら剣を振るアルト。7歳なのに振る速度はかなり早い。ずっとトレーニングしてきた成果が出ているのである。
剣を振り続けて二時間程。
「…なんでお前が来るんだよ…」
アルトの視線の先には…
「たまたま、体を動かしたくなったんだもの…しょうがないでしょ?」
といって、微笑むルーゼがいたのであった。
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