決闘(後半)
〜〜ルーゼ視点〜〜
ヒストリア家は代々優秀な血が多かった。でもそれは、とある呪術を使っているから。そんなことを周りは知るよしもない。その優秀な血の中で最も優れた人のみがアレを貰える…。
欲しい…呪術の影響を受けているからと分かっていても欲しい…。
だから、私は必死に努力した。
あの中で一番になる為に。
一番になるには、公衆の成績も高くないといけない。
私はここまで必死に努力したから首席は簡単だと思ってた。
なのにあいつは…
許せない…
私の方が優秀と証明してやる!
〜〜アルト視点〜〜
ルーゼが紅いオーラを纏ってから威圧感が増した。
(見たところ、武器にしかオーラを纏ってないから身体的な強化は入ってなさそうだな)
アルトは剣の構えを上段から中段に変え、何処からの攻撃にも反応出来るように意識を集中させた。
ルーゼは姿勢を低くすると
「行くわよ!」
と、言って突っ込んで来た。
「同じか?」
そう思った矢先に
「違うわよ!」
アルトの全く意識していなかった、後方から声が聞こえた。
「嘘だろ?!」
アルトは全力で横に飛び、回避する。
「っち!」
ルーゼは舌打ちをする。
(早く動けるのは直線だけじゃないってか)
「まだまだぁ!」
そう言うとルーゼはアルトが見える速さで真正面から突っ込んでくる。
(こいつ、突っ込むことしか知らないのか?なら簡単なんだが)
しかし、アルトの考えとルーゼの行動は全く違く、ルーゼはアルトの剣を狙い、鍔迫り合いを起こした。
「パワーなら負けないのよ!」
アルトはルーゼに押され、背後にある木に背中をつけてしまう。
「しまった!」
背後という回避道を断たれ、焦るアルト。
ルーゼはその隙を逃さず
「貰ったわ!」
剣を力技で下に弾き、ガラ空きになった横腹に剣を叩き込もうとする。
(くっ!こうなったら…あまりしたくはなかったが…)
アルトは剣から手を離し、素手でルーゼの剣の柄の部分を左手で掴んだ。
そして空いた右手でルーゼの胸ぐらを掴むと
「はぁぁぁぁ!」
思いっきり片手で背負い投げをした。
「がっはぁ!」
ルーゼは地面に強く叩きつけられたため、肺の空気が一気に吐き出した。
「はぁはぁ…これで…俺の勝ちか?」
アルトはもうやりたくないと言う気持ちでルーゼに聞く。
ルーゼは
「ごほっ………ええ……あなたの勝ちよ」
悔しそうな顔でアルトに言った。
「よしっ!」
アルトは思いっきりガッツポーズする。
これでトラブルは全て終わった…
と、思ったのだが
「君たち…ここで何をしているのかね?」
身長の高い女の人が言った。
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