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生きても
もう少しで眠れそうだったのに、隣の部屋から聞こえる父のいびきで目が覚めてしまった。結果としてマイクロスリープみたいになったからまあ良しとするか。いやゴミ。ムカつくし冴えてしまったので、日付も変わろうとしていたが俺は外に出た。目的は趣味のラップバトル。俺はストレスが溜まったときはいつもこうしている。今日の相手は…よし、すぐそこの電信柱だ。じゃんけん、俺の勝ち。俺の先行、かましてやるぜ!
「Yo,肛門、拷問
押韻がキマったその時、人の気配を感じて振り返ると、うっすらと人の形が見える。その影を凝視していると、そいつは走ってきた。恐怖で小便を漏らし腰を抜かしていると、近づいてきたのはなんと少女。え、女の子?こんな時間に?俺はなんとか立ち上がり、勃起を隠しながら立ち去ろうとすると、
「ラップバトル…やられてるんですか?」
うわ、聞かれてたのか…俺は恥ずかしくてまた漏らしそうになりながらも、かじった程度ですよ、と返事をしたのだが、そこで驚きの一言を聞いた。
「どうか…私を助けてください!」




