秋の夜長の歌会(二百文字小説)
「もしもし、母さん」
「お前かい? どうしたんだい?」
「秋の夜長の歌会に出席したので十万円振り込んで欲しいんだ」
「随分高い会費だね。誰が先生なんだい?」
「草壁亮輔先生だよ。超有名な俳人だよ」
「廃人なのかい? お気の毒に」
「違うよ、俳人だよ!」
「俳句なら母さんが教えてあげるよ。国語の先生だったんだから」
「どこかで聞いた事があるな」
「今なら、大サービスで受講料が三万円だよ」
息子は呆れて受話器を置いたそうな。
「もしもし、母さん」
「お前かい? どうしたんだい?」
「秋の夜長の歌会に出席したので十万円振り込んで欲しいんだ」
「随分高い会費だね。誰が先生なんだい?」
「草壁亮輔先生だよ。超有名な俳人だよ」
「廃人なのかい? お気の毒に」
「違うよ、俳人だよ!」
「俳句なら母さんが教えてあげるよ。国語の先生だったんだから」
「どこかで聞いた事があるな」
「今なら、大サービスで受講料が三万円だよ」
息子は呆れて受話器を置いたそうな。
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