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過去話:北方砦の戦い


 次の日の昼前に、北方砦へと怪物の侵攻があった。

 明け方に小雨がぱらついたため、いくらかぬかるんだ大地での戦闘だ。

 丘にある北方砦前の平原には簡易の野戦陣地が築かれており、通常はそこで迎撃を行う手はずである。そしていよいよとなれば野戦陣地を捨てて砦での籠城を行うことになっていた。


 戦いの先鋒はいつも、脚の早い怪物である。

 野戦陣地を構えた平原のはるか先、森の切れ目から大人程の体長を持つ狼が今回も群れを成して突っ込んでくる。


「来るぞぉ!」

「よぉし! 構え! ……放て!」


 並べられた尖った杭による壁と、土を盛り上げて作られた壕に隠れていた戦士たちは、野戦陣地の陣取った物見と指揮官の声に一斉に体を起こすと、一子乱れぬ動きで弓に矢をつがえ、放った。

 ありがたいことに弓も矢もまだ豊富に備蓄がある。騎士も兵士も冒険者もみな、森から出でて陣地へと迫る狼の群れに向けて当たるを幸いに矢の雨を降らした。


 大群は驚異だが、数が多いほど群れとしては的が大きくなり被弾する可能性が増える。陣地目掛けて涎を垂らしながら走り寄っていた狼の群れは、五月雨さみだれのように放たれる矢を受けてたちまち数を減らしていく。

 だが、矢の雨をすり抜けて迫る狼も多数いる。一射二射する合間に詰められ、毛皮の模様が判別できるほどの距離に迫られている。狼たちがほどほどに近づいたところで、セレーナは立ち上がり声を張りあげた。


「今よっ!」

「応!」


 弓を構えた騎士や兵士、冒険者たちの前に並び立つのは、大柄な冒険者たちや【夜明けの鐘】の団員である。


「だっしゃぁぁぁ!」

「お、らぁぁっ!」


 グロウズは熊のような巨体を反らし、腰の捻りを加えて渾身の投石を放つ。体格の良い冒険者たち、アーロも同様だ。

 拳大の石は凄まじい速度で放たれ、迫る狼にぶち当たり頭蓋を砕き、腹部にめり込む。

 弓兵部隊のおさえとして控えていたのは、飛距離は短いが玉の確保が容易で破壊力も高い、投石隊である。

 さらに弓を放っていた者たちがしっかりと狙いをつけて矢を放ち、一部は野戦陣地に備え付けられた大弩バリスタを作動させ、狼たちへ太い大矢をお見舞いした。


「盾っ! 構えぇ!」


 アーロやグロウズ、投石を一斉射した者たちはセレーナの号令で足元に置いていた盾を構え、重心を低くする。


「押せぇ!」

『応!』


 そして肉薄した狼たちが接触するタイミングで、号令に合わせて足を踏ん張り、盾を前に押し出した。

 ガンガンッという連続した打撃音と、狼の甲高い鳴き声が戦場に響く。

 突進や盾に飛びかかった所に思いきり盾をぶつけられたのだ。いかに巨体といえど瞬発力が取り柄である狼の体は弾き飛ばされ、骨を砕かれ地面に転がる。


「とどめを刺しなさいっ!」

「はいはーい!」

「承知したぜ!」


 陣地前までたどり着いた数少ない狼たちへ、かざされた盾に隠れて控えた者たちが襲いかかる。


 焔術師のリズは魔術を発動させ、両手に持った銅製の鞭へ熱を通す。その赤熱した鞭は驚くべき速度で振るわれ、狼体を強かに打ち付けて身を焼いた。

 ガズーも軽業師のような足取りでグロウズを飛び越え、手にした短弓にて空中で矢を一射。着地と同時に一射。そのあとは弓を投げ捨てて小剣を二本抜き、縦横無尽に振るい狼の喉笛をかっさばいていく。


 同じく手数を持ち味とする細剣使いや槍を持った小柄な従卒たちも盾の間から次々と飛び出し、動きの鈍った狼に剣や短槍を突き立ててとどめを刺していく。

 アーロも負けじと突進し、倒れ伏してもがく狼の頭蓋を踏み砕いていけば、ひとまず先鋒の狼は全滅である。


 野戦陣地に、戦士たちの勝どきの声が上がる。


「よくやったわね! いい感じよ!」


 戦士たちの中心に陣取って砦の指揮官と共に的確な指示を出していたセレーナは、弾んだ声を張り上げて皆を労った。

 昨日の歌の一件を見ていた北方砦の指揮官から、冒険者たちをまとめることを提案されたセレーナは戸惑いつつも承諾し、今まさに見事な指揮能力を発揮していたのだ。


 彼女の声は不思議とよく通り、また見目麗しく姿は目立つ。小規模ながら旅団をまとめあげる手腕があり、思いきりも良い。今回のような単純な指揮ならば難なくこなしてみせた。

 だが、先鋒の狼を仕留めただけだ。後続として視界の先、森の切れ目からは溢れ出すように怪物の群れが姿を見せている。


「怪物が来るぞ! 火砲用意!」


 野戦陣地に陣取った指揮官は直ちに兵士たちへ指示をやり、陣地の背後に備えられた火砲の使用指示を出した。

 火砲とは、火薬の爆発力によって弾丸を打ち出す先込め式の大砲である。鋼鉄製の弾丸や、爆焔の魔術式が込められた爆裂弾を打ち出すことができる、北方砦虎の子の防衛用設備である。

 弾の数も限られているため、標的の数が多いうちに撃つに限る。


「準備できました!」

「よぉし! ……撃てぇ!」


 轟音がとどろき、火砲が文字通り火を噴く。

 昨日までの戦闘でも幾度となく使用したため、既に着弾点の目星はついている。

 砲から放たれた砲弾は弧を描き、怪物の群れの中に次々と着弾した。


 鋼鉄の弾丸は鱗を持つ猿の群れを直撃し、その体を押し潰し薙ぎ倒す。丸く造られた弾は勢いのまま跳弾となり、後続の猿を数体ぐしゃぐしゃの肉塊へと変えた。

 また着弾点で爆発した爆裂弾は辺りに炎と衝撃を撒き散らし、含まれた小さな鉄片は周りの怪物の体を大小問わずズタズタに引き裂いた。


 火砲は連発こそできないが、威力は確かだ。迫る中量級の怪物の数をごっそりと減らし、倒しきれないまでも多くに傷を負わせた。

 さらに、砦の投石機が稼働し一抱えはある大石を怪物の群れ目掛けて投射し、怪物の体をすり潰していく。


「中量級のやつらは陣地から出て迎撃するぞ! よろしいか?」

「よろしいわっ! みんな! 打って出るわよ!」


 指揮官の声にセレーナは応え、自らがいの一番に野戦陣地を飛び出した。冒険者たちが、【夜明けの鐘】の団員が慌てて得物を担ぎ、その背を追う。


 軽量級の狼は陣地を利用しての迎撃ができたが、二足歩行し手を使う鱗猿には丸太の壁を引き剥がされたりよじ登られる危険性がある。さらに巨体に違わぬ突進力を持つ大牙猪の突撃では、木の壁や杭などあっという間に粉砕されてしまうだろう。

 故に、平地での迎撃が選択された。


 平時より集団戦闘についてよく訓練された騎士や兵士たちは、大盾と槍を構えた密集陣形を構築しつつ、野戦陣地から敵前へと歩み出ていく。

 その先を走るのは、よく言えば多種多様な、悪く言えば統一感のない装備に身を包んだ冒険者たちだ。


 騎士や兵士と違い、冒険者たちは連携という概念が薄い。一つの団で前衛後衛を担い、小さな戦闘集団として機能するように組まれているのだ。通常、付け焼き刃の連携は役にたたず、むしろ思わぬ所で邪魔となるため、通常は団毎にまとまって戦うこととなる。

 だが、今回は少しだけ違っていた。


「背後は騎士団に任せて! 隣の人を守って助け合いなさい!」


 白銀の鎧兜を纏い、大剣を担いで突撃するセレーナの怒鳴り声に、後ろを追う冒険者たちは己の横を走る者を見やると頷き合った。

 昨日皆で歌い涙を流したことが効いたのか、はたまた過酷な戦いで思うところがあったのか、独立独歩の気風が強い冒険者たちにも緩やかな連携意識が芽生えていた。


「だから、お前が先に行くなよ!」

「団長!」

「お嬢!」

「団長さん!」

「そうよっ! 私が団長よっ! ついてきなさい!」


 必死に追いすがる【夜明けの鐘】の団員が呼び掛ければ、セレーナは間髪入れずに応える。私が団長、我こそが銀星だ。この輝きについてこいと。


 そして眼前に迫る怪物目掛けて、担いだ大剣を思いきり降り下ろす。

 ざぐっと鱗を切り裂く音が響き、硬い鱗を持つ猿の怪物は重量級の大剣ただ一振りで身を両断され、あたりに真っ赤な血飛沫を撒き散らした。

 断末魔の悲鳴すらあげずに斬り離されて倒れ伏す怪物の体を蹴りつけ、セレーナは大剣を振って血糊を払うと、戦場の先陣、ど真ん中で楽しそうに声をあげた。


「さぁ、かかってきなさい!」




 【夜明けの鐘】の団長。セレーナは剣士だ。

 身の丈程もある大剣、魔術紋が刻まれ切れ味と鋭さが強化されたそれを振るい、怪物どもを斬り伏せていく。


 彼女はその性格的に思いきりがよく、勘がいい。戦いでもその良さは遺憾なく発揮される。

 脚を止めずに動き、相手を翻弄する。相対する敵の隙を付き、一気果敢に攻め込み、その大剣で両断するのだ。腕だけではなく体全体を駆使して大剣を振るう、回転を取り入れた踊るような剣捌き。

 銀星が瞬けば、戦場には血と肉の雨が降る。


「動いて! 狙って! 殺す!」


 戦場の只中で怪物を両断し、次々と屠っていくセレーナに負けじと【夜明けの鐘】の面々も各々の獲物を見つけて襲いかかった。

 後ろは気にせず、横にいる者と助け合い、眼前の獲物の息の根を止めるのだ。


 アーロは駆けながら、背負った小振りな布鞄に手を入れる。そこからずるりと引き出されるのは一本の槍だ。

 彼が背負う布袋は、闘装である。

 銘を[武神の武器庫]という。装着者の片手で持てる重さの武具に限って何種類も入れることが可能な人造闘装である。


 今まさに取り出した陽光を反射して煌めく鉄槍を手に、アーロは手頃な怪物へと突撃する。狙うのは反り返る牙を持つ大猪だ。

 大猪も襲い来る男を獲物と定めたのか、ぶるぶると生臭い息を吐いて威嚇し、後脚で大地を蹴って猛進する。

 お互いに直線のまま距離を詰め、交差の瞬間――。


 アーロは横っ飛びで猪をかわし、その丸々とした横腹へと槍を深々と突き入れ、手首を捻り肉をえぐった。

 痛みに絶叫する猪の突進に体を持っていかれないようにすぐさま手を離し、またも背負った布袋に手を入れる。

 ずるりと引き出される手には、今度は短弓が握られていた。そしてもう片方の手で布袋から矢を取りだし、流れるような仕草で弓につがえ、放つ。

 放たれた矢は勢いよく飛び、腹から槍を生やしながらも向き直った大猪の目玉へと吸い寄せられるように突き刺さり、絶命させた。


「まず一匹!」

「ひゅう。相変わらず器用だな、副団長は!」


 その様子を口笛を吹いて称賛するのは野伏レンジャーのガズーである。

 彼もまた手にした長弓に次々と矢をつがえては放ち、怪物の頭と言わず心臓と言わず的確に射抜いていく。狼の突撃を防いだ時に放り投げた短弓ではなく、頑丈で大きな弧を描く長弓が彼の本来の得物である。

 走りながら矢をつがえて構え、たいして狙った様子もなく矢を放つ。だがその矢は狙い違わず怪物の命を刈り取る。恐るべき弓の腕前であった。


「弓の腕ならお前に譲るよ!」

「はっ! 当然! 俺はこれで飯食ってるんでな!」


 ガズーが軽口を叩きつつも放たれる矢は途切れることはない。

 アーロも負けじと矢を放ち、近づく怪物は[武神の武器庫]から長剣を引き出して切り伏せ、また槍を取り出しては突き殺していく。

 その二人の背後を守る壁のように立つのは、巨漢の鎧戦士だ。


「うぉぉぉうっ!」


 大盾と戦鎚を手にした鎧戦士、グロウズ・グリズリーはまさに熊のような雄叫びを上げながら、襲いかかってきた鱗を持つ猿の怪物に突進する。

 大きい個体では大人を凌駕するサイズとなるこの鱗猿だが、熊のように大柄なグロウズと並べば大きさはほぼ同じである。


 ──渾身の盾殴り(シールドバッシュ)


 グロウズは体重に突進力を乗せて鱗猿へぶち当たり、ぐらりと揺らいだ隙を逃さず握り締めた戦鎚をぶぉんと振るう。

 巨体に違わぬ剛力を持つ腕から繰り出された戦鎚の一撃は、鱗猿の顔面を捉えて頭蓋を粉砕した。

 念のためとさらに二度戦鎚を振るって鱗猿の首から上を弾けさせて破壊すると、彼は熊のような体をぶるりと震わせて息を吐いた。


「あぁ。怖かった……」


 鋼鉄の鎧兜に守られた表情は窺うことができないが、その声音から困ったように眉根を寄せているのは間違いがないだろう。

 体は熊のように大きく声もでかいが、気は優しくて穏和。だが仲間を守るためには恐れを殺して戦鎚を振るう。そんな心優しい戦士がグロウズ・グリズリーである。


「副団長もガズーも! 少しは後ろに気を払ってくだされ!」

「あん? 副団長! グロウズが守ってくれたってよ!」

「よしこれからも任せる! よろしく頼むぜ!」

「いやいや突撃の時に団長がみんなで守り合えって言いましたぞ!?」


 互いにからかい合いながら、三人は周りに寄ってくる怪物を次々と倒していく。

 グロウズが受け止め、ガズーが手傷を負わせ、アーロがとどめを刺す。巨体を誇る鱗猿も、軍馬の如き突進力を誇る大猪も例外なく肉塊へと変わった。

 だがしかし、怪物はそれらだけ、中量級だけではない。


「おいおい、こいつは……」

「あー、グロウズ。任せるぞ」

「いやぁ、この大きさは遠慮したいですなぁ」


 ずん、と踏み出す一歩は重く、その体は三人が見上げるほど大きい。

 硬い鱗がびっしりと生え揃った頭部と手足、石よりも硬く矢を通さない甲羅、そして数人乗りの馬車程に大きな体。三人が思わず見上げて攻者を擦り付け合うのは大型の怪物、大王陸亀だ。

 守りは固いが動きは鈍いため普段なら火砲の餌食だが、先に怪物の群れへ対処するためにぶっ放したばかりであり、次弾装填中である。またこうも味方と接近していては狙いの大雑把な火砲は使いにくい。

 しかし悠々と歩みを進める大王陸亀に立ちはだかるのは、いかな手練れ三人としても気が重かった。


 そこに、心強い激励が飛ぶ。


「三人とも、弱気じゃないの! リズ!」

「あいさー!」


 辺りの怪物を軒並み斬り伏せて駆けつけたセレーナが、大王陸亀に向けて火炎瓶を投げつける。距離をものともしない華麗な投擲。

 大王陸亀の甲羅から突き出た頭部にそれは命中する。撒き散らされる液体。だが口火のついていない火炎瓶は燃え上がることはない。

 しかし、リズが持つ杖を向けて炎術を行使すると、大王陸亀の頭部で火花が散り、一気に炎が燃え上がった。


 熱と痛みに襲われた大王陸亀は激しく首を振るう。だが、頭を振るって吹き散らされるはずの炎は一向に消える様子はなく、むしろ集まってその大きな口といわず眼といわず焼き焦がした。

 炎術師であるリズが炎を操り、燃え盛る炎を大王陸亀の頭部へとまとわりつかせ、その体を内部から焼いているのだ。


「燃えろぉぉっ!」


 リズが力を込めて叫び、鞭を仕舞って手にした杖をぐるりと回す。その手に持った杖の魔術紋が一際強く光を発すると、より集まった炎は勢いを増して大王陸亀の口や鼻から体内へと入り込み、一気に内部から吹き出す。

 眼球が沸騰しぼこぼこと泡立ち、大王陸亀は頭を焼き焦がしながら絶命した。しゅうしゅうと湯気を立てる頭部、脳味噌も同じように沸騰し煮たっていることだろう。


「焼き亀、一丁あがりです!」

「うん! さすがね!」


 びしっと敬礼を決めるリズに、セレーナはよくやったと肩を叩く。


「やるな」

「女性陣の方が攻撃力が高いかもしれませんなぁ」

「おい、暴力的だとか言うなよ。あいつら気にしてるんだから」


 あっという間に大物を仕留めてみせた女性陣の活躍に、ガズー、グロウズ、アーロの男性陣はぼそぼそと漏らすが、セレーナとリズに睨まれればすぐに勝どきの声をあげる。

 苦戦するはずの大型の怪物を早々に排除した【夜明けの鐘】の面々に呼応して、周りでは他の冒険者たちの威勢の良い声が上がった。


 ──いける。勝てる。


 そんな思いが広がり、冒険者や騎士たちは気炎を吐いて猛り戦う。

 その後、騎士団や兵士と攻勢を交代しつつ、北方砦の戦士たちはその日に二度、波のように押し寄せる怪物たちを押し返した。

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これからも更新頑張ります。

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