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『The Giving Tree おおきな木』  作者: 設樂理沙


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The Giving Tree おおきな木 9-2

9-2.


 ・・という事は、俺の他に男がいるってことだ。


 情夫なのか金銭だけが絡む仲なのか、いろいろな思いが交錯して

その夜は、ほとんど眠れなかった。


 何てふしだらな母親なんだ、子供達が知ったらどうなると思う?


 そんな台詞を脳内で何度も反芻してみたが、俺が妻に

実際に言うことはなかった。


 良妻賢母を絵に描いたような由利恵がこんな意趣返しのような

ことができるだろうか。


 だが無邪気に出来るようなことでもない。


 この15年間、俺を許し仕えてきてくれた由利恵を知っている

だけに混乱したものの、直に責めたり離婚を迫る気にはなれなかった。


 あれから数日後、元通り夫婦の営みも以前のように再会された。

 少しの嫉妬は刺激となり、妻を求めることは止められなかった。


 自分さえ子供達を巻き込んで暴露しなければ、妻を責めなければ

何も知らずにいた頃のように暮らせるのか。


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