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『The Giving Tree おおきな木』  作者: 設樂理沙


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The Giving Tree おおきな木 9

9.


 『直哉さん、驚かせてごめんなさい。

 だけど、私ひろみを産んだこと後悔してないよ。

 納得いかない離婚するって言うなら、私はいいよ。

 ハンコ押すから。

 気持ちが決まったら言って』



 そう言うと、妻は俺に背を向けた。


 何をどう・・しばらく呆けていたら、妻の静かな寝息が

聞こえてきた。


 自分への説明の時、妻には一切の動揺が見られなかった。

 当たり前のようにサラッと言ってのけたのだ。

 

 普通、こんな事を夫が妻から聞かされたら逆上ものだ。


 俺が切れないと何故思えるのか? さもなくば俺に背中を向けて

眠れないだろ。


 掛ける言葉も持たず、俺は妻の背中をみているしか術がなかった。


         ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 


 そこにあるものの正体を俺は知っている。

 分岐点は確実に15年前の俺の過ちにあるのだろう。


 妻の言い草を聞く限りそのお勉強会とやらは、今も続けられているのだ。


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