朝の登校
田中さんはよく転ぶ。
「田中さん大丈夫!?」
「いたたた」
「おろおろ」
「大丈夫だよ!石につまずいただけだから!」
「そ、そう(石なんかあったか?)」
昨日雨が降ったので水溜まりが多い。
「気をつけてね田中さん」
「大丈夫、注意するから!」
「ならよし」
「あ、車」
「え?びゃっ」
濡れてしまった。
持ち合わせていたタオルで顔を拭く。
「やれやれ、朝からついてない」
「大丈夫だよ!」
「そうかな?」
「うん、最初に運がなかったらあとは上がるだけだもん!」
「あらら」
「だから、今日は良いことあるよ!」
「そうだね、そうだといいね」
まぁ、田中さんと一緒にいるだけで、僕は幸せなんだけど。
田中さんが何かを見つけた。
「どうかしたの田中さん?」
「こ、こここれっ。えっ、エッチな本だ!」
「あらら」
「どどどどど、どうしよっ!」
「そのままにしときなよ、ここゴミ置き場だよ?」
わりと、田中さんはその手のことに耐性がないので、のぼせてしまった。
「よっこらしょ、と」
「うぅー、ごめんなさい。おぶってもらって」
「気にしない気にしない(背中に胸が当たって、役得だしね)」
「はー、朝から変なもの見たよー」
「あらら」
「友達に迷惑もかけて」
「そんなことないさ、そんなこと」
友達・・・・かー。
仕方ないか、今は。
「大丈夫、田中さんもさっき言ったろ?あとは良いことがたくさんあるよ!」
「うん、そうだね!あっ」
おっと、田中さん鼻血が。
「ほら、テッシュ」
「うぅ、ずみまぜん」
「あらら」
僕は笑う。
「学校についたら、水で洗おうね」
「ぞうずるー」
「あはは」
「もー、笑うなー」
「ごめんごめん」
最後まで読んでいただきありがとうございました!次回もお会いできるよう頑張ります!




