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男なら買うときに苦労する本の話

 男ってやつはときどき買いたくなる本がある。

(巨乳か、ロリか、それともロリ巨乳)

「あれ、君も本屋さんに来てたの?」

「あっ、た、たたた田中さん!?」

「・・・・どうかしたの?」

「な、なんでもないよ!?」



 大きな本屋は知り合いに出会う確率が高いことを失念していた。

(くっ、よりによって田中さんと会うなんて!)

「それでね、新しいお店が載ってるグルメ雑誌を・・・・聞いてる?」

「え、あ、ああ! もちろんさ!」

「・・・・ふ~ん」

「あ、あははは(あからさまに怪しんでる!)」



 田中さんが不満そうな顔をしている。

(くそ。できればそんな顔はさせたくなかったんだけど)

「もしかして。私って邪魔かな?」

「え、そんなことないさ!」

「本当?」

「もちろんだよ!(ああ。また親父の女教師ものに頼るのかなぁ)」



 しかし、田中さんの格好は意外とエロい。

(白のワンピースに、微妙に汗で下着が透けてる!)

「本屋さんの中は涼しいけど、外は本当に暑いよね~」

「う、うん。汗かいちゃうよね~」

「あはは。そりゃあタイヘンダー」



 このままでは件のブツが手に入らないかもしれない。

(残念だけど、これ本能なのよね)

「?」

「ごめん田中さん。僕これから用事あるからそろそろ」

「あ、そうなんだ。ごめんなさい引き留めちゃって」

「そんなことないさ。じゃあ、もう行くよ」



 田中さんと別れ、僕は早足で例のコーナーを目指す。

(さっさと取り合えず目についたものを手にとって、さっさとレジに行って、さっさと買って、さっさと脱出する!)



「あ、ありがとうございましたー」

「ど、ども」

(レジの人、女性だったー! ぐわぁー! 気まずいー!)



 家に帰って紙袋の中身を確かめると、僕は絶望した。

「男子校の誘惑?」

それは、ある意味でそっち系の本だった。

「あぁー、だからレジの女の人驚いてたのかー」

僕は泣いた。

はじめましての方ははじめまして。ひさしぶりの方はおひさしぶりです。アホな話に最後まで付き合っていただきありがとうございました!

今回は男なら大体の人が通過したであろう冒険(笑)を書いてみました。これって他人から見たら馬鹿馬鹿しいのですが本人はかなり真剣だから、余計に笑えるんですよね~。

でも、振り返ると何であんなことしたんだろうって自分を責めてしまうものです。男ってアホだなぁ~。

まあ、意外と今回の話は僕がメインで田中さんはちょっとした障害程度です。わりと楽しかったのは、やっぱり男を中心にかいたからでしょうか。

いやはや、面白いですねー。また、こんな馬鹿話に付き合ってくれたら幸いです。

それでは。

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