制裁を受けた日
木村さんから体育館裏へ呼び出しを受けた。
「カツアゲでもされるのかな?」
「喧嘩売ってんのか?」
「あらら」
「まあ、前歯折るから似たようなものだな」
「おいちょっと待て」
木村さんはかなりご立腹らしい。
「なんかあったの?」
「てめぇ、最近田中と一緒にいすぎだ」
「あらら」
「だから、前歯折って身ぐるみ剥ぐ」
「もはや強盗に近いなー」
どうやら木村さんは焼き餅を妬いてるらしい。
「クラスが違うから仕方ないよねー」
「そのにやけ面、殴るぞ」
「ぎゃ!?」
「ついでに、腕の一本貰っとこうか」
「ごめんなさいマジでやめてー!」
木村さんは釘を刺しに来たのだ。
「いやー、ぶっとい釘だったなー、性別おかしーよ」
「ほぉ、まだ元気ならもっと痛めつけようか」
「ひぇー」
「冗談だ。まあ、田中好きなもの同士、せいぜい仲良くやろうぜ?」
「説得力という言葉を辞書で調べなさい」
お久しぶりです。最後まで読んでいただいて、とても幸せです。
今回は田中さんは出ませんでしたが、代わりに田中さんを大好きな二人で構成されてます。嫉妬とか大好きなんですよね作者的に。だから、ちょっと自分の性癖で書かれてます。
そういう意味なら、木村さんはとても動かしやすいですね。便利すぎると頼っちゃうので複雑ですが。