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パンチ力

「ボクシングやってたら大成するかもね」

「ん(木村さん?)」

「いや、田中さん」

「何で?」

「可愛いから」

ゲーセンの殴って数値を出すゲームやることになった。

「こんなのあったっけ?」

「壊れてたんだって」

「あらら」

「きーちゃんが壊しちゃったって」

「あの人化物かよ」


とりあえずやらう。

「あらら」

「けっこう強いね!」

「何してんだお前ら?」

「あっ、きーちゃん!」

「やぁ木村ぎゃば!?」

(木村さんのパンチの方が強いだろうな)


木村さんの前に電話で呼んだ佐藤がやることに。

「文学少女(笑)には辛いか?」

「ん(これでも鍛えてるの)」

「あらら」

「ん(木村さんに)」

「なら強いな」


結果は中々のもの。

「けっこうやるね」

「ん(こんなものよ)」

「あらら」

「ん(木村さんみたいに熊も殺せるほどではないわ)」

「ん?」


次は田中さん。

「田中さんは暴力的だから平気だね(主に胸が)」

「あー、そんなこと言っていいの?」

「あらら」

「きーちゃんにパンチの打ち方を教えてもらったかもん!」

「人が死ぬね」


田中さんが暫定一位。

「次はいよいよ」

「きーちゃん!」

「ん(今度は壊さないようにね)」

「う、うっせーな! わりとトラウマなんだよ!」

「あらら」

「手加減はしないぜ田中?」

「バッチコーイ!」

「ん(離れときましょうか)」

「い、いくぞおらぁぁ」

(木村さんが泣きそうな顔でこっち見てる。あれは田中さんの記録を追い越したくはないけど、ヤンキーとしてのプライドもあるから、どうすりゃいい? ってことかな?)


帰り道。

「はい、二位の田中さんには美味しい棒イチゴ味」

「わーい!」

「あらら」

「佐藤にはメロン味」

「ん(何で果物ばかりなの?)」

「だってゲーセンのゲームにあるやつでとったからね、果物ずつしって名前だったよ」


「ねえ木村さん」

「あんだよ」

「君には蜜柑味」

「いらねーよ」

「あで」

「まぁヤンキーとしてカツアゲしとく」

「あらら」

「ふん。相変わらずまぁまぁの味だぜ」

「・・・・手加減上手くいったね」

「まーな、田中のためだからな」

「あらら」

「それに手加減は慣れてる」

「え、意外ぎゃば!?」

「オメーで練習してっからな、怪我されたら田中が哀しむんだよ。あとダチだからな」

どーもです。土曜日更新今のところ守れてる!

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