風邪を引いたら、役得の日になった
はじめましての方ははじめまして。見慣れた方はおひさしぶりです。
今回は、風邪には気を付けましょうということです。季節は夏でも薄着でクーラーとかありますのでね。
田中さんが風邪を拗らせてたようで早退した。
「・・・・・・はぁ」
木村さんが血相変えてやって来た。
「やぁ木村さん」
「おい、田中はどうした!?」
「落ち着いて落ち着いて」
「落ち着けるわけないだろ!」
「僕だって驚いてるんだ!」
ことの顛末は二限目の休み時間。
「あれ、田中さん顔赤いよ?」
「ふぇ?」
「ちょい失礼」
「ほぁ!? き、君! おでこごっつんこ!」
「うるさい。あぁ、これは熱があるね」
熱が一気に上がったので僕が連れてくことになった。
「じゃあお姫さま抱っこで行こう!」
「えぇ!?」
「静かに静かに」
「うぅ~。恥ずかしいよ~」
「あらら、また顔が赤くない?」
説明直後、木村さんが殴った。
「痛いなぁ~」
「てめぇがトドメさしてるじゃねぇか!?つか羨ましいな!」
「あらら」
「おでこくっつけるとか、お姫さま抱っこなんて、あたしがやるんだったのによ!」
「放課後お見舞いに行くよ~」
最期まで読んでいただきありがとうございました。
『僕』はそれなりに体を鍛えているという設定で、だから田中さんをお姫さま抱っこできたということになります。まあ、そもそも田中さんは体重軽いので問題はないでしょう。
さて。最後になりますが、これからもこの作品をよろしくお願いいたします。