占いにハマる田中さん
多分、田中さんは、
「も~~! 冗談やめてよ~~!」
って気づかないと思います。
田中さんが占いにハマったらしい。
「占ってくれるの?」
「うん! もちろん!」
「よっしゃ」
「えーとね、君は今日、とても楽しく過ごせるよ!」
「え、それただの勘じゃない?」
カードとか本格的なものじゃないらしい。
「何でハマったの?」
「朝のニュースで出てくる占い」
「あらら」
「だってだって、アレってどこも結果は違うし、ラッキーアイテムなんて無茶苦茶だし。多分テキトーなんだなって思って、それなら私にも出来るかなって 」
「ちなみに僕は最下位で、挽回するにはスカートめくりだって。捕まるわ!」
木村さんがやってきた。
「木村さんも占ってもらえば?」
「はぁ? あたしはそんなもん」
「きーちゃんはね、今日とっても楽しいことが起きるよ! 幸せ~ってなるの!」
「今がそれだ田中~!」
「うわ~、チョロい」
佐藤も現れた。
「占って欲しいって」
「ん(お願いします)」
「うーんとね~、佐藤さんはね~」
「ん(ドキドキ)」
「私と手を繋いだら幸せになるの!」
「おい佐藤、その顔やめろ。あと指を舐めようとするな!」
しかし、田中さんの占いは不幸がない。
「そりゃまたどうして?」
「だって、あなたは今日不幸になりますって、嬉しい?」
「嬉しくないね」
「でしょ? だから、私は占った人が幸せになって欲しいの!」
「あらら」
「変かな?」
「とんでもない。それにね田中さん」
「それに?」
「僕は田中さんと一緒ならいつでも幸せだよ?」
最後まで読んでいただきありがとうございます!
占いなんてあんまり信じないタイプですが、やっぱり気にしてしまうことが多いですね(汗
ではでは、また次回でお会いできますよう頑張ります!




