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しるし2(詩集)

メレンゲの海

作者: さゆみ


柔らかいメレンゲが押し寄せてくる

優しいメレンゲが回転を速める

ツノを生やして どんどん生やして

賢く強く消えることもなく

ツヤツヤ 白く光る


息を吹きかけても びくともしない

柔らかさが結束して

かたいキズナのように


そっと口づけすると 跳ね返す

優しさのブーケは

おもいナマリのように

憂うつが海底に沈んでいる


さあ

舞い上がって 白く もっと白く

美しく 輝きを放って まるで

まるで……

それは歓喜に酔いしれる白薔薇の如く

高く遠く開いたら 崩れてく

優しさのツノが柔らかく突く

それは崖を駆け登る山羊の群れの如く

全身を駆け巡る 赤黒い血


さあ

真っ白なメレンゲの海

火を点けてあげる

焼いてあげる

優しさ 柔らかさ 賢さ 強さ

焦がしてあげる

サクサクにして

口に含めば

ふわっと溶けてしまう


でも 海は広すぎるから

キリがないの






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― 新着の感想 ―
[一言] 拝読いたしました。 ケーキ作りの擬人化というところでしょうか。 なかなか奥深い表現になりましたね。 ケーキ作りはしないですが、なんだか食べたくなってしまいました。 「優しさ 柔らかさ 賢さ…
2015/02/25 23:34 退会済み
管理
[良い点] 読ませて頂きました!すごく最高に良かったです♪
2015/02/25 07:49 退会済み
管理
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