表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/66

1.出会いは製糸場で

素人が初めて書く恋愛物語です。

書きたいことを適当に書きたいように書いているので、面白くはないと思います。

もしも、読んでいただけることがあれば、感謝致します。

「工場長、ザンバギルド会長がいらっしゃいました」


両親と共にセルシア王国からエンドラ王国を行ったり来たりするようになり2年間が経った。

2年前から計画した世界一の規模の製糸場が出来上がったところである。

今は新しい製糸場の稼働のために工場長の父は新人教育、製糸場を稼働する際に異常がないか最終確認、打ち合わせ、そして、ギルドへ原材料である繭の購入契約、糸の販売の商談と忙しく過ごしていた。


私はまだ6歳ではあるが、幼い頃から両親の働きを近くで見ながら育った。

好奇心旺盛の私は、学びに貪欲で、人の役に立つ両親が誇りであり、自分もそうなりたいと強く思っていた。

両親も子供にたくさんのことを学ぶ機会を作ってくれていて、私もいつも両親の側で両親の働きを見ていた。


「すぐに応接間へ向かう。」


父、母、私、4歳の弟の4人で応接間へ向かうと、人の良さそうな黒髪の恰幅のいいザンバギルド会長と、会長の隣に黒髪で眼鏡をかけている美青年が座っていた。

ザンバギルドはエンドラ王国で最大のギルドで卸売業者のような仕事をしている。


「初めまして。私は工場長のハンスです。隣から妻のネイサー、娘のサラ、息子のユージーンです。本日はご足労いただき、ありがとうございます。子供達の勉学の為に同席も許可していただき、感謝申し上げます。」


「初めまして。妻のネイサーです。」


「サラです。」


「ユージーンです。」


「初めまして。私はザンバギルド会長のベンです。そして、息子のサムです。こちらこそ、本日は商談のお時間をいただき、ありがとうございます。子供の同席についても、私の息子も学ぶ機会ができて、こちらとしてもありがたいことです。」


「初めまして。サムです。」


「本日はよろしくお願いします。」


「せっかくザンバギルド会長がいらっしゃってくださったのに、商談相手がダルヴァール会長では無くて大変申し訳ございません。ダルヴァール領にいるダルヴァール会長からは、製糸場の事は私に一任されておりますので、ご安心いただけると嬉しいです。」


「ダルヴァール会長がこの場にいらっしゃらないことは、お気になさらないでください。ダルヴァール公爵でもあらせられるのですから、多忙でしょうし、一介の商人である私のために、わざわざ遠方からお越し抱くのは恐れ多いですよ。

ところで、ハンス工場長ご一家は本当に仲がよろしいのですね。可能であれば、妻と子供も商談の席に同席していいかと、商談の申し込みをした際に連絡をいただき、驚きました。」


「一介の商人とはご謙遜を。エンドラ王国随一の、世界でも2番目に大きいザンバギルド会長は、貴族にも負けず劣らずのお力がおありですよね。子爵なら望めば手に入るでしょうに。子供達には将来私の事業を継いで欲しいと願っておりますから、後継者育成には力を注いでいるのです。」


「私は根っからの商売人で、爵位にはあまり興味がないのですよ。後継者育成は大切ですね。私も息子が立派な後継者になればと思って、本日の商談に連れてきてしまいました。ところで、サラちゃん、ユージーくんはおいくつかな?」


「6歳です。」


「4歳です。」


「とても可愛らしいお子さんですね。息子のサンは8歳だから、仲良くしてやってね。」


「よろしくお願いします。」


「「よろしくお願いします。」」


「それにしても工場長は、とてもエンドラ語がお上手ですが、お子さんたちもエンドラ語が話せるとは驚きです。しかも、まるでネイティブのような話し方です。」


「今回、私が工場長として選ばれたのは今までの経験と、エンドラ語が話せることだったのです。早速、製糸場の見学からさせていただきますね。どうぞこちらへ。」


それからはみんなで、製糸場の見学をした。

私の両親は世界で初めて製糸場というものを10年前に作った。


この製糸場内では身分を伏せて偽名まで使っているが、父はダルヴァール公爵でありダルヴァールギルド会長であり、ダルヴァール公爵領首相である。

本名は父がベンジャミン、母イザベラ、弟カイル、私がセルヴィアである。

現場の声を聞きながら働く為に、製糸場で働く際は身分を隠すことにしたのだ。

ダルヴァール領では平民とたくさん接することにより平民も気さくに声をかけてくれるようになったが、他の地ではそれは絶対にあり得ないことだった。

公爵であれば尚更である。

それほど、平民と貴族の間には超えられない壁があるのだ。


世界で3番目の国力のあるセルシア王国では既に工場を2つ稼働し、今回が3個目の製糸場で初の海外進出である。

1つ目の製糸場は10年前に建設が始まり、ダルヴァール領内で8年前に稼働を開始したが、赤字が続き、5年前からは大幅な黒字に転じた。

2つ目の製糸場もダルヴァール領内で5年前に建設が始まり、3年前から大幅な黒字に転じている。

50年前近くにダルヴァール領では蒸気機関車を祖父が発明し、ダルヴァール領とセルシア王国の発展に寄与しており、この技術が製糸場建設にも生かされている。

祖父の時代にはエンドラ王国を含む世界各国へ蒸気機関車と鉄道の誘致を行い、今もそちらの事業は好調だ。


ダルヴァール領は世界で初めて民主主義をかかげ、父の代になった10年前から4年に一度選挙を行い、父は3期目の首相を歴任している。

18歳以上なら男女、身分を問わず投票ができる。

ダルヴァール領では識字率はほとんど100%であり、これも他の地ではありえ無いことだ。

ダルヴァールギルドは工場を始め流通にも力を入れ、その莫大な利益を事業拡大、ダルヴァール領のインフラ整備、教育などにあてていた。

ダルヴァールギルドで働く職員には充実した福利厚生、労働環境を提供し、優秀な人材が多く働いている。


エンドラ王国は世界一の圧倒的な国力を誇り、セルシア王国とは同盟国で仲が良く、今回の製糸場誘致はエンドラ王国国王の希望によるものだった。


特に良質な大量の糸は世界中に向けて大量に売れて、蒸気機関車も発売しているダルヴァールギルドはすごい勢いで成長している。

エンドラ王国は自国にも雇用と収入の拡大をするために工場の誘致を決め、2年前から両親であるダルヴァール公爵夫妻を国王主催のパーティーにも度々招かれていて、謁見することも多かった。

今やダルヴァールギルドは世界一のギルドと言われているくらいである。

ザンバギルドとダルヴァールギルドは蒸気機関車の関係の取引で、祖父母の代から懇意にしているが、特に大きな変更もなく父の代に変わってからはギルド会長同士で商談することはなく幹部同士で商談をする程度であるが、今回のようにザンバギルド会長自ら商談するのは父の代では初めてのことだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ