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7歳編・第46話:森の奥に潜む未知 ― リオン、創造核と向き合う

夕暮れの村。

倒れたガルムの影はもう森の中に消えていたが、村の人々はまだ息を潜めている。


「リオン……昨日のこと、君は本当に大丈夫なのか?」

鍛冶屋の老人が、優しく声をかける。


リオンは小さく頷いた。

「うん、大丈夫……でも、森にはまだ何かいる」


補助AIも警告を発する。

――【森の奥に微弱な魔素反応を確認】

――【未知生物の存在を示唆】


「未知生物……?」

アリシアが眉をひそめる。

「リオン、無理はしないでね」


リオンは首を振る。

「怖いけど……これが俺の力を試すチャンスかもしれない」


夜、リオンは森へ向かった。

創造核が微かに光り、手のひらに力が集まる。

胸の奥で、昨日の感覚が蘇る。

(あの光……未承認帯域……使える……)


森に入ると、倒れた木々や爪跡が残る地面が、昨日の戦いの痕跡を物語る。


「まだ……何かいる」

リオンは小声でつぶやく。


補助AIが解析を開始する。

――【魔素密度上昇】

――【未知生物の魔力パターンを記録中】


リオンは拳を握る。

(怖い……でも逃げない……)


森の奥、霧が濃くなる。

黒い影がゆらりと現れ、昨日の狼とは異なる姿を見せる。

体全体が漆黒の霧で覆われ、赤い光の瞳が鋭く輝く。


「……君も、昨日のガルムとは違うな」

リオンは息を整え、手を胸に当てる。


創造核が反応する。

――【未承認帯域:再び活性化】

――【暴走率上昇の可能性あり】


リオンは深呼吸をし、心を落ち着ける。

(暴走させない……制御する……)


光が手のひらに集まり、指先から微細な波動として放たれる。

黒い影はその波動に反応し、一瞬立ち止まる。


「……止まれ!」

リオンの声に応えるように、光が森の空気を揺らす。


――【位相制御:微調整中】


霧の影はゆっくりと形を変え、巨大な爪や牙を持つ魔獣のような姿を現す。


リオンは力を込める。

胸の奥で、創造核の光が強く脈打つ。

――これをうまく使えば……昨日みたいに暴走せずに制御できる。


黒い魔獣が跳びかかる。

リオンは両手を広げ、光で“膜”を作り出す。


――【位相制御成功】

――【暴走率0%】


魔獣は一瞬立ち止まり、空中で浮遊するように動きを止めた。

リオンは小さく息をつき、光を徐々に弱める。

(……できた……)


補助AIが静かに告げる。

――【未承認帯域、制御下に入る】

――【暴走リスク低下】


リオンは膝をつき、森の奥を見つめる。

黒い霧は完全に消えたわけではない。

しかし、力をコントロールできたことで、恐怖は喜びに変わる。


「俺……これなら、村も家族も守れる」


胸の奥の光が微かに残り、未知の力が自分の意思に従って動く感覚を、リオンは噛みしめた。


夜空には星が輝き、森は静かに眠る。

しかし、その影の奥には、

まだ見ぬ異変の兆しが潜んでいた。

『村人たちの疑念と期待 ― リオン、力を隠すか示すか』


森の奥での戦いを終え、

リオンは創造核の力を制御できる自信をつけた。

しかし村人たちは、彼の未知の力に驚きと疑念を抱く。

リオンは力を隠すべきか、それとも示すべきか――

決断を迫られる中、新たな影が村に接近しつつあった。

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