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7歳編・第24話:塔の最深部 ― 創造核の試練

白銀の回廊の奥、光の波紋が途切れた先に、巨大な扉が立ちはだかる。


扉の表面には無数の紋様が浮かび上がり、微かに回転している。

扉の前に立つリオンの胸には、創造核の温かく力強い鼓動が響いていた。


「ここが……塔の最深部か」


アリシアは少し息をのむ。


「この扉の向こうには、創造核の“本体”があると言われているわ。

 到達した者は、核の完全覚醒を経験できる」


沙月は手を握りしめ、少し緊張した声で言った。


「でも……リオン、無理しないでね」


リオンは微笑む。


「大丈夫。俺は……もうひとりじゃない。 沙月もアリシアもいる。 だから、絶対に前に進む」


◆扉の試練


扉に手を置くと、紋様が輝き始め、光の渦がリオンを包み込む。


「ここからは、あなたの意思だけが頼りです」


守護知性体の声が耳元に響く。


光の渦が回転を速め、リオンの視界は白と青の波に飲み込まれた。


(これは……試練……?)


目の前に、無数の影が現れる。

影は過去の自分、恐怖、失敗、孤独――

リオンが前世も含めて抱えた全ての心の欠片だった。


「う……っ!」


影たちは同時に言葉を放つ。


「お前は弱い! 創造主の力など扱えない!」

「誰も必要としていない!」

「また失敗する!」


リオンの胸が締め付けられる。


(でも……俺はもう……逃げない!)


リオンは両手を握りしめ、創造核の力を呼び覚ます。


トンッ、トンッ……!!


胸の奥で光が脈打ち、影たちに応えるように光の刃が飛び出す。

影たちは次々に弾け、消え去っていく。


「俺は……俺自身を信じる! 俺は、誰かを守るために力を使う!」


リオンの声と共に、創造核の光が一気に膨張した。

影は叫びながら崩れ落ちる。


「まだ……弱い……」

「認められない……」


リオンは前に踏み出す。


「弱さも、恐怖も、孤独も、全部俺だ! 全部受け入れて、前に進む!!」


胸の奥で光が爆発し、影たちは完全に消滅した。


周囲の空間は静寂に包まれ、白銀の光だけが穏やかに揺れる。


◆創造核の完全覚醒


リオンの体から光が溢れ出す。


胸の奥にあった鼓動が、世界の脈動と共鳴するように強く響いた。


守護知性体の声が静かに告げる。


「創造核の完全覚醒を確認しました。

 あなたは創造主の意思を継ぐ者として、世界の修復と保護の力を得ました」


リオンは目を開け、ゆっくり立ち上がる。


(これが……俺の力……世界を守る力……!)


創造核の光は、リオンの手のひらから指先まで広がり、回廊全体を温かい光で包み込む。


アリシアと沙月はその光景に息をのむ。


「……すごい……リオン、本当に……変わったのね」


沙月の声に、リオンは微笑む。


「うん。もう迷わない。この力で、みんなを守る」


アリシアも静かにうなずく。


「私たちも、力を貸すわ。一緒に、この世界を前に進めましょう」


◆試練の終了


創造核の完全覚醒により、塔の最深部の扉が静かに開いた。


扉の向こうには、これまで見たこともない光景が広がる。


黄金色の光が降り注ぎ、空間は無限に広がる。

その中心には、創造主の意志を示す光の核が浮かんでいた。


リオンは一歩踏み出す。


(ついに……ここまで来た……この光が……俺の未来を示してくれるんだ……!)


胸の奥で、創造核の鼓動が安定したリズムで力強く響く。


世界を守る覚悟――

 そして未来を切り開く意志――

 すべてがここにある。


リオンは深く息を吸い、光の核に向かって手を伸ばした。

『創造核の祝福 ― 新たな力の目覚め』


塔の最深部で、リオンは創造核から直接“祝福”を受ける。

その力は、村と未来の世界にどんな変化をもたらすのか――。

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