次章:第六核編・異界文明編
**序章
「第六の核は“世界の外”にある」**
新生影王との戦争が終わり、
世界は一度、静寂を取り戻した。
王都は半壊し、世界樹は再生段階に入り、
新文明は「再建」という名のもとに、
慎重に、しかし確実に歩みを進めていた。
だが――
その“平穏”は、あまりにも不自然だった。
**第1話
「観測不能域 ― 世界の縁で起きていること」**
リオンは星核人格との融合後、
世界そのものを「俯瞰」できるようになっていた。
ある日、彼は異変に気づく。
世界地図の外縁――
本来、何も存在しないはずの虚無領域に、
**観測不能な“揺らぎ”**が発生していた。
「……これは、核の反応じゃない」
セラフィナが魔塔の観測結果を示す。
「第五核までの反応パターンと完全に違うわ。
これは……“世界構造そのもの”への干渉よ」
神殿の古文書が一斉に開き、
かつて禁忌として封印された言葉が浮かび上がる。
――第六核
世界に属さず、世界を定義するもの。
シルカは小さく呟いた。
「……それって、神様……?」
リオンは首を振る。
「違う。
“神を観測する側”だ」
**第2話
「異界文明 ― 核を“技術”として扱う者たち」**
世界の外縁が、ある日“開いた”。
空間ではない。
次元でもない。
概念そのものが接続された。
そこから現れたのは、
魔力でも神力でもない、
“情報と因果”で構成された存在。
彼らは名乗った。
《我々は異界文明
第六核を利用する文明》
彼らにとって核とは「信仰」でも「脅威」でもない。
再現可能な技術資源だった。
「第五核は未成熟。
だが、君――リオン・レインフォード。
君の内部には“第六核への鍵”がある」
リオンは理解する。
前世の記憶。
システムエンジニアとしての思考。
世界を“構造”として見る視点。
それこそが――
第六核と共鳴する資質だった。
**第3話
「第六核の正体 ― 世界設計者の遺産」**
異界文明は語る。
かつて、多元世界を設計した存在がいた。
彼らは神ではなく、
世界そのものを“設計・実装”した知性体。
その遺産が「第六核」。
第六核は力ではない。
世界を書き換える“権限”。
ネフィリウスですら触れられなかった理由が明らかになる。
「影王も外敵も、所詮は“世界の内側の存在”だった」
シルカは震えながら言う。
「……じゃあ、リオン様がそれを使ったら……」
リオンは静かに答えた。
「世界を、終わらせることもできる」
**第4話
「異界文明の要求 ― 世界を“統合”せよ」**
アーカイヴ・レムの目的は明確だった。
《複数の世界は非効率だ。
第六核を起動し、世界を統合する》
それは救済でも侵略でもない。
“最適化”という名の支配。
王家は恐れ、
魔塔は興奮し、
神殿は沈黙した。
シルカは怒る。
「それは……この世界の人たちを
“数字”として扱うってことです!」
異界文明は感情を理解しない。
《感情は非合理。
だが君――リオンは合理と感情を併せ持つ》
彼らはリオンを“管理者”に指名する。
**第5話
「選択 ― 第六核を起動する資格」**
星核人格が問いかける。
「君は神になれる。
それでも、君は“人”でいるか?」
影将の残滓が囁く。
「世界を守るなら、壊す覚悟も持て」
シルカは、ただ手を握る。
「私は……
リオン様が人でいる世界が好きです」
リオンは決断する。
「第六核は起動しない」
だが――
異界文明は一斉に警告を発した。
《ならば我々が直接起動する》
**第6話
「異界戦争前夜 ― 世界の外から来る敵」**
異界文明は敵ではない。
だが、味方でもない。
彼らは“世界を壊さず、書き換える”。
そのほうが、
ずっと残酷だった。
リオンは覚悟を決める。
「次は……
世界の外と戦う」
こうして始まる――
第六核編/異界文明編。




