3. 明らかなる幼稚園児
しゅぱっ
しゅぱっ
「到着とな」
TP回線により宅まで瞬間移動した優莉と
「優莉ちゃぁぁぁぁぁ~~~~~~~~~ん???」
伊達彩葉。
「どうされましたか先輩?」
平然を装う。
「どうされましたかやないよ!尾骶骨打ったんやけど!?」
顔を真っ赤にして先輩が叫ぶ。
「にしては元気そうでなによりです。」
「…………ちっ。」
「ねえねえ今舌打ちしたよね?この人。」
「はーん?してましぇーん」
幼稚園児。
「…てか、中入りません?」
「はあん?何言って…へあっくしょん!!!!!!!!」
「言わんこっちゃない」
現在クリストリンガは真冬。気温は-8℃。
その中を和服という超軽装で過ごしてたら死ぬぞ?マジで。
「ハイリマスハイリマス入りますっ!!」
私は木製の重くて頑丈な扉を開く。
久しぶりに見た宅の中。
「くそきたねえ」
部屋のあちこちにクモの巣。置いていった斧や剣は埃をかぶり、中には錆びているものもある。
「二年以上放置してたから仕方ないか…。」
そうつぶやくと、先輩は不思議そうな顔をした。
「そう?私の部屋より全然きれいだと思うけど?」
「はい?」
さすがにそれはねえだろ…。
「前ね、ベッドのシーツめくったらムカデの巣できてて、それ以降使ってないわ。」
あ、レべチいたわ。えぐ
先輩は淡々と続ける。
「てかさ、部屋はいつでも片づけられるし結界張らない?優莉ちゃんやる?」
「先輩がどうぞ。」
「えーーー。わかった~」
とか言いつつもめっちゃうれしそうなのやめろ???
すると先輩が息を深く吸い、複雑に指を交差して印を組んだ。
「術陣展開 妖血の砦よいざ来たらん!天理波晶!!」
あたり一面に独特なオーラが充満する。優しく包み込んでくれるようで、中身は鋭利な刃。そんな空気だ。
「完了だ。」
「ありがとうございます!」
「一旦中でこれからについて話合わないとな。」
「そおっすね」
「じゃあ案内よろしく~~」
「けっ」
「今けっつったよね?言ったよね?この人。先輩に向かって!」
「言ってないですぅ~~」
幼稚園児ぱーとつー
色々似ててへんてこりんなお二人様はいかに?




