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NORNIR:未来の糸

作者:renten
『ひとつの意志に従え。いかなる手段をもってしても、遂行せよ。』

人類は、ヴァンガードと呼ばれる新たな世界秩序のもとで統一された。
だがその平和の裏には、より深い統制構造が存在する――
情報管理、思想矯正、そして絶対的な権限を持つ組織:OSI。
あらゆる手段で「統一」を維持する国家公認の機関である。

かつて英雄と呼ばれ、名も階級も捨てた男――エージェント88、ジャン・ヴェルヴォー。

軍事介入から政治工作まで、冷徹に任務を遂行する。
通常戦力で対応できない作戦には、〈BOX〉部隊が投入される。
レナールはジャンに選ばれ、人類の未来を形作る一員として部隊に転属された。

最新の任務は、統一に抗う反乱勢力が拠点とする複数の島嶼地帯。
公式目的は「反乱軍の制圧」だが、そこで待っていたのは単なる反体制派ではなかった。

そして、それは現れる――
かつて封印されたプロヴィデンス級〈BOX〉のひとつが。
火星の地中に眠る、異星文明の遺産。
人類の技術的飛躍の“起源”とされる存在である。

それらは、自らパイロットを選ぶと言われている。
魂が、かつての声に共鳴する者を。

状況は急速に悪化し、予測不能な決断が下されていく。
損失は避けられず、ある犠牲は選ばれ、ある犠牲は……防げなかった。
その混乱の中に、ヌアとその弟エリオがいた。
二人の絆は、プロヴィデンス級〈BOX〉ヘリオスと深く結ばれていた。

戦闘中にエリオが致命傷を負った瞬間、
彼を守ろうとするヌアの絶望的な叫びが、機体の真の力を解き放つ――

戦場から遠く離れた場所で、ジャンはすべてを観察していた。
彼だけに見える存在――火星の文明の幽霊たちに語りかける。
それは、かつて人類と同じ運命によって滅びた者たち。
ジャンは彼らを「ヴェルダンディ」「ウルド」「スクルド」と呼ぶ。古き神話になぞらえて。

彼らにとって、人類は過去の繰り返しに過ぎない。
だがジャンだけは異質だった。
未来を見通しながら、なお抗おうとする「異常点」。

「人類は団結するか、星々の下で分断されて滅びるかのどちらかだ」

これは単なる作戦ではなかった。
それは、数多の犠牲のうちの、ほんのひとつに過ぎない。
それでも、人類の未来のために、続けなければならない。
人類の未来を守るための戦い。
「滅びの運命」に抗い、
まだ記されていない運命を手にするために。
Prologue
2025/04/25 06:01
Chapter 01
2025/04/28 15:12
Chapter 02
2025/04/30 04:06
Chapter 03
2025/05/05 20:20
Chapter 04
2025/05/08 16:00
Intermission
2025/05/18 06:04
Chapter 06 ─Latter Part
2025/05/29 20:13
Chapter 07 ─First Part
2025/06/04 15:01
Chapter 07 ─Mid Part
2025/06/08 10:10
Chapter 08 ─June's Part
2025/06/13 13:41
Intermission
2025/06/29 00:14
Chapter 09
2025/07/02 15:16
Chapter 10.1
2025/07/04 09:26
Chapter 10.2
2025/07/11 07:04
Chapter 10.3
2025/07/18 18:33
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