表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

7/10

第七話 勇者任命(使い捨て)

 王、っつっても中身がどうなってるかはわからねぇ。

 正直、鈍重(どんじゅう)なロボットにしか見えなかった。

 結局言いてぇことは、俺を勇者──決戦での先鋒に使いてぇ、ってだけだった。

 勇者って呼称には(あこが)れるんだが、いかんせん捨て駒感が強くてな、断ろうと思った。

 でも闘魂の規約がどうたらで、優勝者は断れねぇらしい。

 仕方ねぇから、どうにか生き残ることを目標に、頑張ることにした。


 だからって、他の奴等の命まで背負いたくはねぇ。

 けどこれも規約にあったとかなんとかで、五百の義勇団員を丸ごと鍛えることになっちまった。

 そういうのは王国の騎士団長サマとかがやるんじゃねぇのかと思ったが、そもそもその騎士団長を選ぶ大会こそが本来の闘魂だったらしい。やぶ蛇だ。

 聖剣に目がくらんだ俺が(わる)うございました。


 義勇団には決勝の相手、キャタピラ剣士や、準決勝のツインテも参加してた。俺の部下ってことになるな。

 どっちも早々に修理を済ませて、元気に……ってのも変だが、稽古(けいこ)の名目で何度もリベンジを挑んできた。

 返り討ちにする度にどっかしら壊すことになるから──でねぇと止まらねぇあいつらが(わり)ぃんだが──正直嫌だったんだが、五、六回重ねた辺りでやっとわかってくれたらしい。

 どっちも予備部品持参するようになった。……ああ、もう、それでいいよ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ