オーディオ豚バイニク
オーディオに翻弄されるもの、バイニクです。40歳です。
発達障害2級の認定を受けて、障がい者の作業所で働いています。
今回はオーディオに翻弄される様子を詳細に描いたものではなく、大局的にオーディオとはなにかを描きました。
私にとってのオーディオとはなにかを知って欲しいのです。
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これから私の実体験をもとにオーディオの話を描いていくつもりです。興味のある方はついてきてください。
まずはこのタイトルですが、私のX(旧Twitter)のハンドルネームです。この名前に至るまで出会い系サイトでハメられたり、消費者センターと一緒に戦って騙されたお金を回収したりしてましたが、基本的にずっとバイニクです。
私は弱者男性です。それどころか発達障害持ちなので生きていくのは大変です。幼い頃からいじめられてましたし、自殺しようとも思いましたが、なんとか40歳まで生きてこられました。私はを生かしてくれたのは様々な支援者や、なにより親の存在だと思います。
私は40年、常に生かされてきました。その分際でありながら、多額のお金をもてあそぶ趣味にハマってしまいました。
それがオーディオです。
始めはテレビの前に設置するタイプのサウンドバーから始めました。あるときふと、このサウンドバーを別のものに変えずに音をよくするにはどうすればいいのだろう、そんなことを考えてしまいました。
結局、そんな方法はなかったのですが、私が着目したのはケーブルでした。音がよくなると言われる電源ケーブルや、テレビとサウンドバーを繋ぐHDMIケーブル。
音が良くなる原理はまったくわかりません。たくさん授業料を払った今でもなにがどうなってるのかは知りません。しかしどうやら高いものを買えば、音がよくなるらしいことはなんとなくわかりました。
音の世界は、金額=パワーです。音の好みは人によりますが、音の質は間違いなく金額が上がればよくなるのです。その絶対不変なオーディオの仕組みを理解するまでそう時間はかかりませんでした。
私はヘッドホンオーディオにはまりました。サウンドバーオーディオは、サウンドウーファーがうるさいと家族に言われて撤退したためです。騒音を出さずに音を求めるにはヘッドホンしかありませんでした。
ヘッドホンの世界は、スピーカーほどお金はかかりませんが、それでもハイエンドモデルはとんでもない金額です。
なにより私は弱者男性、それも年収100万に満たない人間なので、お金を捻出するにはショッピングローンや、親に借りるなどして、今なお毎月のローンや借金を年金から支払い続けています。すごく不幸だなと思うし、生きづらいと感じています。
そこまでしても、音が好きなんです。いい音を聴くとドラッグをやっているような快楽が押し寄せてきて、疲れやストレスが吹き飛んでいくのを感じます。そして、その快楽は厄介なことに飽きが来るので、また新しい、より素晴らしい上位の音の世界を知るために投資し続けました。
合計額はわかりませんが、恐らく現時点で300万近いと思います。
失敗して、即売り払ったものも含めてそれぐらいです。
呆れてものも言えない方が大半でしょう。私もそうです。私が買える範囲でものを買っていないのです。より素晴らしい音の世界が視界に入ると、それに向かって突進していく。
それが私のオーディオ依存症であり、今日まで続いている私の過ちです。
私は3年半近く時間とお金を費やして、今ようやくまったく不満のない音の世界にいることを実感しています。厳密には、今ここが最高の妥協点であると思っています。
しかしそんなことを言いながら、また衝動に走るのが私という人間です。だからこそ自戒の意味を込めて、この話を書こうと思いました。
オーディオは本来楽しいものです。音を聴くのは皆さん同じです。その音を聴いて幸せにならなければなりません。自分の生活を苦にしてまでやるのは、間違っています。
そのことを知るきっかけになればいいなと、切に願います。私もこれからのオーディオは、音を楽しむことにこだわりたいです。
それではまた、このような文章をもう書かないことを願って終わりにします。ご静聴ありがとうございました。
了
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読んで頂きどうもありがとうございました。