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第十四話【7月20日・土曜日】

 結局ドラッグストアでは歯ブラシのみを購入し、帰宅した。

 そして一日中、二人でアニメを見て過ごす。

 途中ゆうが僕の膝の上に座ってきたり、最終回では泣きながら僕に抱きついてきたりと、割といちゃいちゃしていたような気がする。

 傍から見ると確実にムカムカする光景だっただろう。

 だが、決しておかしなことはしていないからな。

 純異性交遊である。

 意味があっているかどうかはわからない。

 結局今日は本編を見終えた後、CLANNA〇 ~AFTER ST〇RY~ に突入し、中盤付近まで見た。

 レビューによると、AFTER ST〇RYの後半がマジでやばいらしい。

 楽しみである。

 ちなみに僕はまだ一度も泣いていない。

 目頭が熱くなるのは、泣いたに含まれないのである。

 目から零れない限りはセーフだ。

 そもそも僕は絶対に涙を流さない自信がある。

 だからAFTER ST〇RYくんよ、また明日、かかってきなさい。

 




 そして再び夜が訪れたわけだが。

 僕とゆうは一緒の布団へ入り、お互い向き合って目を合わせる。

 それと同時にゆうが抱きついてきた。

 もちろん彼女は裸である。

 生暖かい肌の温度が僕の服越しに伝わってくる。

 だんだんと勇気を出せるようになってきた僕は抱きしめ返す。

 そうするとゆうは幸せそうに「ふふっ」と微笑んだ。

 そんな顔をされると、僕まで嬉しくなる。

 

「……ゆう」


 思わず、彼女の名前を呼んでしまった。

 

「雪くん……」


 僕の名前を呼び返してきたその瞬間。

 ゆうが急に顔を近づけてきて、僕と唇が触れるかどうかの距離まで迫ってきた。

 

「うわっ、ゆう」


 僕は思わず少し後ろへ下がってしまう。

 

「ふふっ。雪くんが色っぽい声で私の名前を呼ぶから、そんな気になっちゃった」


 仕方ないだろ。

 呼びたくなったんだから。

 けど、

 

「……なんかごめん」

「謝らないで。……キス、してもいい?」

「……まだ、早い……よ」


 告白してから。

 

「ふふっ、まだ……ね」

「……うん」


 そこで恥ずかしさがマックスになり、僕はゆうに背を向けた。

 同時にゆうが後ろから抱きついてくる。

 それから少しして。

 気づくと僕は眠りに落ちていた。

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