あの日の旋律を
あの夏、夜空に響いた旋律を一度も忘れたことはない
お風呂上り。月明かり
いつもと違う散歩道
音符はいつか星になって
引力に飲まれていくとしても
僕は忘れない
冷たさと暖かさを
あの夜、僕を飲み込んだ星はいつか
誰にも知られず消えていくだろう
悲しまれず喜ばれず
簡単な言葉が並んだとしても
僕は忘れない
儚さの色を
気持ちの綻びはやがて
色を失っていくとしても
大事な明日を染めていくんだ
眩しいほど淡く
僕にとって特別になっていく
そんな気がするんだ
読んでいただきありがとうございました。