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BLOODY CHAIN Ⅰ  作者:
第二章 死者の残影
61/87

39 舞踏会

「…驚いた、な」

 かすれた低い声に、サントは鏡の中から顔を背けて振り返った。

 すっと背筋の伸びた大柄な紳士が目の前に立っている。

 いつものゆったりした装束ではなく、少し窮屈そうな礼服に身を包む王の姿がそこにはあった。

 引き締まった体躯(たいく)の精悍な気配が、紳士然とした装いの中にも窺える。

「……」

 着飾ることなどなくても王威を損なわない王ではあったが、相応に正装に威儀を正した姿は、当然の事ながら堂に入っていた。

 どんなに気安い性質であろうと、この人は王なのだと、再認識させられるような風格に、サントはそれを己の心の中に刻み付ける。

 ――この人は、王なのだ

 多くの民から望まれ、愛され、(あが)められている、まごうことなき、王。

 無言で見つめ合うこと数秒、先に沈黙を破ったのはユリウスだった。

「よく似合ってる。きれいだ」

 優しく笑ってそう言った彼の顔を直視することができず、サントは目を伏せた。

 ユリウスは苦笑する。

「わがままを言って、すまない」

「…いえ。お世話になったお返しですから。こんなことでよろしいのなら」

 そう言って意を決したように、サントは鳶色(とびいろ)の瞳と視線を合わせた。

 今、この人の目の前に立っているのは自分ではない。

 強くて美しいあのひとだ。

 だから、自分が気後(きおく)れしたり後込(しりご)みしてはいけない。

「自分で申し出ておいて言うのもなんだが、断ってもよかったのだぞ?」

「…最初にわがままを言ったのは、こちらの方ですから」

 ――王と本気の剣を交えたい

 願いの大きさで言うなら、明らかにこちらの方が無理難題のはずだった。

 それでも目の前のこの人は、自分のその願いを聞き入れてくれた。臣下の反対を押し切り、万が一敗れた時の危険(リスク)を背負ってまで。

 その誠意に報いたい。

「…ありがとう」

 ユリウスは眩しいものを見るように目を細め、そしてゆっくりと近づいてきて、サントの手を取った。

 胸元のポケットから出したそれを、左手の薬指にはめる。

 サントは驚いたように、王の顔を見上げた。

「今夜だけ、私にエスコートさせて欲しい」

 余裕のある深い声音の中に、懇願の響きをサントは読み取った。

 柔らかな眼差しの中に直隠ひたかくされた熱の色に、彼女はそっと王の腕に自分の手を重ねた。




 広間には人が(あふ)れていた。

 (きら)びやかな瓦斯灯(ガスとう)の光がそこかしこに(とも)り、豪華な装飾灯シャンデリアが人々を見下ろしている。

 会話の邪魔にならない程度の緩やかな楽の音が続いていた。料理長による(ぜい)を尽くした料理が並び、給仕が盆に載った飲み物を持って人々の間を行き来している。

 色鮮やかな衣で綺羅(きら)を磨き綾羅錦繍(りょうらきんしゅう)と我が身を着飾った女達は、赤い(べに)をさした口元を豪華な扇で覆いながら殿方に目配せをする。男達はある者は友人同士で談笑し合い、ある者は意中の人をダンスに誘うために手をさし伸べていた。

 舞踏会、――貴顕(きけん)紳士淑女が集まって社交のために音に乗って体を寄せ合う雅な夜会のことである。

 そんな中で先程から女性陣の熱い視線を一身に集めている男がいた。

「…陛下、いったいどこに」

 焦ったように周囲を見回すのは、いつもと違う礼装用の制服に身を包んだ金髪の男だ。

 彼は先程からずっと己に注がれている視線の数に気がつかないのか、たんに意に介していないだけなのか――、定かではなかったが、己の主の行方にばかり気を揉んでいるのは確実だった。

 主宰者である国王の挨拶は既に終えていた。今は集まった人々が久方ぶりに再会した知人友人と、もてなされた料理や酒に舌鼓(したつづみ)を打ちながら、近況を報告し合う場へと移行している。

 王は、会が始まると同時に至って簡潔な言葉を来賓(らいひん)に述べてから、すぐに壇上を降りた。長々しい口上よりも、互いの親睦(しんぼく)を深めるために交わす秘密の会話の方がよほど皆さんには魅力的でしょう――、ユリウスはそう言ったが、ほとんどの賓客(ひんかく)達が彼の軽妙な話術に魅せられていた。

 すぐに周りを取り囲まれてしまった主に、しばらく身動きは取れなさそうだと判断したジュリアはひとまずその場から離れたのだが、警固態勢の確認に出て戻ってきたら、ついさっきまで人々の中心にいたはずの主人がいつのまにか消えていて、彼はおおいに慌てた。

 今夜は傍を離れないと決めている。

 己の失態に自ら悪態をつきながら、この大広間にはどうやらいないようだと当たりをつけたジュリアは、己を遠巻きに見ている女達には見向きもせずきびすを返す。

 その時だった。

「――ジュリア」

 背後に聞き馴染んだ深みのある低い声を受けて、ジュリアは急いで振り返る。

「へい、」

 か、と続けようとして、主の横に寄り添う見覚えのない人物を見つけて言葉を呑んだ。

「悪いな、彼女を迎えに出てたんだ」

 そう言って主が笑みを向けた先には一人の娘が立っていた。

 結婚式の花嫁のように頭を覆った白い薄紗(はくさ)から娘の髪の色が透けて見える。

 ジュリアの視線から逃れるように軽くうつむいた瞬間被衣かずきの下から零れ落ちたそれは、ちょっと瞠目せずにはおれない、目の覚めるような赤だった。

 芳醇(ほうじゅん)な葡萄酒に宿る熟成されたあかではなく、夕映え一歩手前の空からにじみ出した温かなあかでもない、それは空気を(かて)に燃え盛る火の色だ。

 くれないほど濃艶(のうえん)ではなく、しゅほど明朗でもなく、ちょうど二つを掛け合わせたような、鮮やかな緋色ひいろ

 顔を伏せているので、被衣に隠れてその容貌は窺えない。

 ただ、その薄紗から透けて見える赤い髪がジュリアの目に染みついた。

 決して周囲に馴染む色ではなかった。白紗(はくさ)が彼女の強烈な髪を白い霧の中に隠したため、ぼんやりと(とも)った灯籠とうろうのような(ほの)赤い透色すきいろは、ジュリアの目に奥ゆかしく映ったが、もし被衣をとって直接その髪をさらしていたのなら、その炎の鮮烈さに、多くの視線を集めることになっていただろう。

 戸惑っている臣下の様子に少し笑って、心もち下がるようにして己の横にいたその娘の手を、ユリウスは引いた。

「紹介しよう。私の古い友人の娘でな。今宵はその友の名代(みょうだい)で来てくれたんだ」

 ジュリアはその言葉にとりあえず落ち着きを取り戻すと、対外用の微笑を浮かべる。

 右手を己の左肩にかけるように胸の前に、左手を軽く握り後ろの腰に当てて、優雅に一礼した。

「陛下の側近を務めさせていただいております、ジュリア=シナモンと申します。どうぞ、今宵は楽しんでいって下さい」

 顔を上げて、もう一度微笑む。

 この男のこの顔に、悪い気のする女は皆無に等しかっただろう。どんなに年の枯れた老婆でも顔を赤らめ恥じらいを思い出す。現に、遠まきにそれを確認した淑女達も、頬を薔薇色に染め上げ控えめな黄色い声を発していた。

 だが娘は、淡々と頭を下げ、「どうも」とだけ呟いた。

 いっそ理不尽なほど、不興な挨拶だ。

 社交の場にあっての、そのそっけない対応に当然ながら戸惑いの感を抱いたジュリアは、彼女がゆっくりと(おもて)を上げようやく己の視界の中にその顔をさらした時、息を呑み込んだ。

 紅い、瞳だった。

 愛想笑い一つしない娘の朱唇(しゅしん)は固く閉ざされたまま、その紅く光る眼がジュリアを射抜く。

 ――なんて眼をするのだ、この娘は

 ひやりとした感触に自分の身体が緊張するのが分かった。

 抜き身の刀のように、鋭い視線。

 死命を制された一瞬間。

 目に見えぬ刃に心臓を刺し貫かれたかのような衝撃に、呼吸が止まった。

 瞳に、()(ころ)される。

 ジュリアが硬直していると、ユリウスはあまりに無愛想な娘の態度に苦笑したらしい。

「すまぬな。どうやら父に似て無口な性分のようだ」

 その声にジュリアが我に返った時、彼女はもう既に先程と同じように(おもて)を伏せ、その暴力的な瞳を厚い睫毛の下に隠している。

 ゆっくりと、努めて平静を装って、ジュリアは深呼吸した。

(呑まれた…)

 手にはいつの間にかじっとりと汗を握っている。

 刺し貫かれたかと思った心臓が、己の役割をうっかり忘れていたとでもいうように、慌てて動き始める。

 目の前の娘の一閃の眼光に、王の親衛隊隊長を務める自分が、気圧(けお)された。

「ジュリア、お前にはリリアのエスコートを頼みたい」

 うるさく騒ぎ始めた己の心臓を静めようとしていたジュリアは、突然の主のその言葉に、えっと目を見開いた。

「で、ですが、陛下――」

 今夜は主の後ろに控えていようと決めていたのだ。

 抗弁しようとしたジュリアに、ユリウスは笑った。

「そう、身構えるな。今宵は舞踏会。お前も少しは宴を楽しむ余裕を持ったらどうだ? 周りを見てみろ、私にばかりかかずらっていては、あれらの花がかわいそうではないか」

 そう言って主が視線を向けたのは、あちらこちらで、こちらを見ている乙女達だ。

 ジュリアは当惑の表情を浮かべた。

「女の扱い方を知らぬ訳でもあるまいに、たまにはそっちに身を入れてみてはどうだ。でないと、いつまでたってもいらぬ嫌疑をかけられたままだぞ」

 ぎょっとしたジュリアに、ユリウスは含みのある視線を送る。

「ドリスが零していた」

 くつくつと笑う主に、ジュリアは顔を赤くすればいいのか青くすればいいのか分からず絶句した。

「怒ってやるなよ。あやつはあやつなりにお前を心配しているらしい。言っただろう。もう少し肩の力を抜く方法を覚えろ、とな。いざという時に働いてくれる臣下がいれば私はそれで十分だ。そしてお前はその〝いざ〟を見落とすような男ではないということを私は知っている」

 ユリウスは内心、己の口車に乗り損なうことなどないジュリアに申し訳ないものを感じつつ、最後の一押しのために口を開いた。

「お前はリリアの傍にいてやってくれ。あの子は私と違って自分の身を自分で守ることができない」

 その一言にジュリアははっととして、ユリウスを見た。

 もし今夜何かが起こるとしたら、王の娘であるリリアに危険が及ぶ可能性もある。

 『陛下のこととなると、途端に周りが見えにくくなるのはお前の悪い癖だぜ』、いつか相棒がそう言っていたのを思い出し、そして暗にそれを指摘したかったのだろう主の言葉の数々に、ジュリアは己を恥じた。

 沈黙したジュリアに、ユリウスは多少気が引けたが、それを表に出すような愚は犯さない。

 ユリウスは優雅に笑った。

「ではな。私は私で楽しませてもらうぞ」

 そう言って己の横にいた娘の手を取ると、そっとその場から離れた。


 臣下が付いてこないことを確かめ、十分距離をとってから、ユリウスは自分が手を引く相手と向かい合う。

 己の手の中に納まった小麦色の手を軽く持ち上げた。

「一曲、お相手させていただいても?」

 腰をかがめながらすべらかな手の甲に唇を押し当て、上目遣いに悪戯な視線を送った。

 サントは突然のことに軽く目を(みは)る。

(イエス)? それとも(ノー)?」

 瞼を閉じて答えを待つ彼の口元には、淡い笑みが浮かんでいた。

 だが、サントは、その表情に微かな哀愁を感じた。

 自分の手を取る、自分のそれに比べればずいぶん大きい、皮の厚い骨ばってごつごつしたその手に、自然と力がこもるのが分かった。

「…答えは〝(イエス)〟です。陛下」

 ユリウスはそのいらえに、顔を上げると、どこか寂しそうに微笑んだ。


(陛下…?)

 遠巻きに主を見守っていたジュリアはわずかに目を見開いた。

 どうしたことだろう。己の主が、今、全く知らない人間に見えた。

 王はよく、娘のリリアをそうして誘うことはあったが、他の女性にそんな仕草を見せた事はない。王妃が亡くなってからは、その行為はリリアだけの特権だったはずだ。


 人々の注目の中ユリウスとサントが歩みを進めると、王に対する賛嘆の声と同時に、王にエスコートされている娘を詮索するささやきが流れた。

「…よろしいのですか?」

「うん?」

 ユリウスは振り向いて、被衣の下からこちらを窺う目に、柔らかな笑みを向けた。

 その笑みに、サントは訳の分からない焦燥を覚え、言葉を失う。

 なんて顔をするのだろう、この人は。

 そんな顔をしないで欲しいと思った。

 その笑みがあまりにも自然に、そして当然のように自分に対して向けられたものだったから。

 鼓動が速くなる自分を叱咤すると同時に、どうしようもなくいたたまれない気持ちになった。

「どうした?」

 突然顔を曇らせたサントに、ユリウスはそっとその瞳を(とら)える。

 血の色に染まったその目を、忌避(きひ)するのでも怯えるのでもなく、ただ真っ直ぐ心配そうに、いたわりを込めて案じる気配で――

 サントはその目を呆然と見返した。

 ――ひどく温かい、鳶色の…

 全身に震えが走った。

 この情動を言葉にすることは難しい。ただ、気付いた。

 自分は、これが欲しかったのだと。

 そっと、サントは視線を外した。

「……いえ。…それより、こんな風に目立ってもよろしいのか、と…」

「構わんさ」

 そう言って、彼女の手首を引っ張ると、ユリウスはサントの腰に手を回した。

 目の前には(たくま)しい胸板があり、サントは王のリードに身を任せながら、そっと顔を上げる。密着した状態では、彼の顎と出っ張った鼻の裏が見えるくらいだ。男なんだな、とサントは思った。

 視線に気がつき、ユリウスが顔を下げた。

「どうした?」

「…やはり、大きいな、と思って」

「君も背は高いほうだろう。私の肩口に頭が届く女性は珍しい」

「それでも、あなたは大きい人です」

 身の丈に対して言った言葉ではなかったが、ユリウスは気付かない。

「バルトークみたく、二メートルもないぞ」

「…あの方は、いろんな意味で、破格ですね」

「ああ。あの体で、瞬発力まであるからな。何より肝が太い」

 ユリウスは楽しげに笑う。

「戦ってみた感想はどうだった?」

「戦うことを喜びとしている者、とお見受けしました」

「そうだな」

「陛下は、」

「うん?」

「とてもお若いですね」

 ユリウスは目を瞬かせた。

「日頃から体を動かしていないと、あんな風には動けない」

 言葉の指すところを察して、ユリウスはああ、と笑った。

「趣味みたいなものだからな。毎日最低二度は汗をかくようにしている」

「朝と、夜寝る前?」

「正解」

「タフだな」

「体に染み付いた習慣なんだよ。これをしないとかえって気持ちが悪いぐらいでな。それに、まだ若い者には負けたくないからな」

「王は一度も負けたことがないと聞きました」

「それは嘘だ。若い時分には随分しごかれたし、一対一で負けることもあった。まぁ、その経験があるからこそ、今の自分がいるわけだが。年を重ねるうちに負けにくくなったのは事実かな」

「…訊いていいですか?」

「ん?」

「おいくつです」

「…二十八」

 言われてサントは目を丸くした。

「は?」

 つい、間抜けな声を出して、ぽかんとユリウスを見上げる。まじまじと、その顔を眺めた。

 王は若い。

 いくつかサバをよんでも十分通用するだろうとは思えるが、さすがに二十八は無理がある。そもそも彼の貫禄は二十代のものではありえない。せいぜい見積もっても三十七、八、いや、その髭を剃れば案外もっと若くなるのだろうか。

 それらの思考がもろに顔に出ていたのだろう、ユリウスは堪え切れなくなったかのようにふき出した。

「あ」

 サントはうっすらと顔を赤らめ、慌ててうつむいた。

 それを見て、王は嬉しそうに笑う。

「すまん。今、私はとても貴重なものを見た気がするが、違ったか?」

 表情に乏しい彼女の、驚いたように目を丸くした顔や、困ったように赤くなってばつが悪げにうつむいた顔は、とても珍しく新鮮で、それがユリウスの目には年相応に映った。

「今の私は二十八だよ。気持ちはね」

 どう対応していいか分からずうつむいていた彼女の耳元に口を寄せ、ユリウスはささやく。

 驚いたようにサントは顔を上げた。

「…十八年前、サラハと別れた時の年齢としだ。そして、私は王になった」

 ユリウスは笑った。少しだけ、憂いの残る表情で。

「君は? いくつだ?」

 少し間を空けてから、サントはぽつりと言った。

「…二十歳、です」

「…そうか」

 ありがとう、と、小さくユリウスは呟いた。

 それは十八年前、彼が別れた娘と同じ年齢だった。

綺羅を磨く【きらをみがく】…華美をこらす。

綾羅錦繍【りょうらきんしゅう】…美しく豪華な衣服のたとえ。

被衣【かずき】…頭をおおう衣。

死命を制する【しめいをせいする】…他人の生死の急所をおさえ、その運命を自分の手ににぎる。

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