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BLOODY CHAIN Ⅰ  作者:
第二章 死者の残影
39/87

17 幼い傷あと

 それからというもの、国王は黒衣の異人を連れて歩くようになった。

 いつしかそれが日常風景となり、城の者達はどこか異質な光景であるそれを受け容れていった。

 黒衣で身を隠すその姿は〝黒の君〟と侍女仲間の間でささやかれ、その通り名が城で定着していくと同時に、御前試合の誓願の儀の折に国王と熱戦を繰り広げた人物ということが衆人の知るところとなり、怪しげな風体の中身を興味津々で詮索はしても、不審者がる者は最早いなくなっていた。

 何より、彼らの(いただ)く王が、実に楽しげにその黒の君と語らっているのだ。

 今や、王のお気に入りとなった彼を中傷できる者などいなかった。それを危惧する者も確かにいるにはいたのだが、ほとんどがやっかみである。

 主と繰り広げられた死闘を()の当たりにした軍部の者達は、歓迎こそすれ忌避(きひ)したりしない。しかも、王を守るべき立場に立つ側近の一人、黒髪の親衛隊副隊長は、何かと王の賓客(ひんかく)にちょっかいを出しており、好意を抱いていることが明白だった。また、あの大漢のザナス将軍と臆することなく会話をし、御前試合では彼に勝利し、その後国王に勝負を挑んだ度胸といい、もっぱらその勇が語り草で、謎のベールに包まれたその容貌は人々の想像を掻き立てた。

 (いわ)く、

「過去にひどい傷を負ったために人前に出せないのじゃないか」やら、

「ものすごい醜男(ぶおとこ)なのかもしれない」やら、反対に

「きっと絶世の美男だから女性の注目を集めるのを憚っているのよ」やら、

「実は人じゃないんじゃないか? 光を嫌う闇の者かもしれない…」

「何だよ、闇の者って……」などなど、好き勝手に噂し合い、人々はそれを楽しんでいた。

 黒衣で正体を隠すその姿は初めのうちこそ顰蹙(ひんしゅく)を買っていたが、今は何か深い事情があるのだろうと誰も咎めることをしなくなったのだ。

 だが、噂が噂を呼び、いろいろな憶測が流れたが、何一つ確かなことは分からない。

 まさしく謎のベールに閉ざされた人物の真実は、人々の興味の対象として申し分なかった。

 そして、その容貌について以外に、もう一つ噂されていることがあった。

 それは黒の君は結構な女性崇拝者(フェミニスト)らしいということだった。


 一人の女官がある日、主人に命ぜられ図書室から大量の資料を運んでいた。

 高く積み上げた本のせいで前方不注意になり(つまず)きかけたところを、どこから現れたのか、黒の君がとっさに助けてくれた、というのだ。

 無言で彼女が両手に抱えていた本の山を持ち上げると、「先導してください」と一言。

 そんなことはさせられない、と女が固辞しようとしたら、「私はこの城に世話になっている身ゆえ、これ位はさせて頂きたい」との返事。

 言葉数は少なく、決して気安い口調でもなく、むしろ無愛想なのだが、親切の押し付けをする訳でもなく。

 だからこそ余計にその心遣いが際立った。

 王の客人に何てことをさせるんだと、女が主に怒られそうになった時は、「私が勝手に彼女に与えられた仕事を奪ってしまったのです。彼女に落ち度はない。差し出がましい真似をして申し訳なかった」と、逆に頭を下げて謝罪し、男を慌てさせた。

 『きっと、表に出すのが下手なだけで、本当はとても優しい方なのよ!』というのが、助けられた女官の証言である。

 それまでは決して好意的な目で見ていた訳ではなかったその主も、その謙虚な姿勢には考えを改めさせられたようだ。

 『とても礼儀正しく、紳士的だった』と、後に同僚達に語っている。


 そんな風に、いい意味での噂が城中に広がったが、その王の賓客との遭遇率は極めて低かった。

 人を寄せ付けないというのは本当らしく、人目のあるところにはめったに出現しない。

 黒衣の裾を廊下の曲がり角で見かけた者がその後ろを追ったら、既に誰もいなかったなどという、証言が多数出て、一目でもその姿を目撃した者は自慢そうにまた興奮して周囲の人間に語るという有様だった。




「いつのまにか大人気になっちゃいましたね、サント様……」

 宮殿の禁裏の一室、窓から差し込む麗らかな午後の陽射しを受けながら、ティータイムの給仕をしていたルミネスがそう言うと、リリアは口元に運んでいたカップをカチャリとソーサーに置いた。

「あれ? 不満そうな顔ですね。リリア様はお会いしたことありませんでしたっけ」

「……あるわ、一度だけ」

 そう言ったきり、置いたカップを手に取ることなく、王女は黙り込む。

「そうですか。私達はドリスに会わせてもらいましたが、今思えば、とても幸運だったかもしれませんね。〝黒の君〟のお声は聞かせていただけませんでしたが……」

 にこやかに会話を続けるルミネスに、それでもリリアは不機嫌そうに口を尖らせていた。ルミネスは首を傾げる。

「どうされたんですか? レディーがそのように仏頂(ぶっちょう)(づら)するものではありませんよ。ほら、お茶の時間は優雅に楽しく、でしょう?」

「……お父様ったら、……娘の私を差しいて……自分ばっかり……」

 小さい声で独り言のように零されたその声音をルミネスは聞き逃さなかった。

「あ」

「……何よ」

 クスクスと笑い始めた侍女に王女は眉根を寄せた。

「分かりましたよ、リリア様。本当は陛下が取られてしまったようで、面白くないのでしょう。ヤキモチですね?」

「なっ……!」

 おかしそうに笑うルミネスにリリアは真っ赤になって否定した。

「ちっ、ちがうわよ! バカなこと言わないで! そんな……子供…みたいな……」

 だが、その言葉は尻すぼみに小さくなっていく。

「……そんなこと、ないもの」

 最後にはほとんど不貞腐れたように言った。

「前々から思ってはいましたが、リリア様は本当に陛下のことが大好きですよねぇ。『大きくなったら、お父様と結婚する!』などと公言していた口でしょう」

「何よ、悪いの?」

 いじけたようなその顔にルミネスは苦笑する。

「いいえ。とても微笑ましいことだと思いますが……。今までその愛情を独り占めしていたから余計に面白くないんでしょうねぇ」

 クスクスとルミネスは笑う。自分の父王にヤキモチを焼く王女が可愛らしかった。

「別に……そんなこと…」

「ないって、おっしゃられるんですか?」

「……」

「リリア様も、もう十四です。そろそろ親離れしてもいい年頃ですよ。陛下が新しいお妃様を迎えるなんて言ったらどうするんです?」

 決して他意があって言った言葉ではなかった。本当にかわいらしいと思ったのだ。

 姉が妹を(たしな)めるような気安さで、ルミネスはそう言った。

 しかしからかい混じりに告げられたその言葉に、リリアはバッと顔色を変えた。

「……ルミネス、今なんて言ったの?」

 がん、と頭に金槌を落とされたかのような衝撃がリリアを襲った。

 じんじんと指先から全身に痺れが伝わっていくような感覚。

 どくんどくんと、心臓が嫌な音を立てている。

 今まで考えたこともなかったその可能性はリリアの幼い心を傷つけ、激しい拒絶反応を引き起こした。

「え?」

「お父様がお母様以外の人を選ぶなんてことある訳ないじゃない! お父様が愛しているのはお母様ただ一人だけだわ! 二度とそんなこと言わないでっ!!」

 潔癖な少女らしく、強烈な嫌悪感に襲われたリリアはほとんど正体をなくして怒鳴り声を上げていた。

 王女の逆鱗に触れてしまったことを(さと)った侍女は顔を青くして頭を下げる。

「も、申し訳ありません!! 私は冗談のつもりで……」

「たとえ冗談でもよ! お父様とお母様の愛を侮辱するつもりッ!?」

「めっ……滅相もありません!!!!」

 ルミネスは平身低頭して謝罪した。

 リリアはそれを見下ろし、すっくと立ち上がる。

「……次、同じことを言ったら、お前を王女付きの侍女から外します。己の身を(わきま)えなさい」

 いつもは鈴の音や小鳥のさえずりと(たと)えられる音を紡ぐ可憐な唇から、怒りを押し殺したような低い声が漏れた。それは、ルミネスが今まで聞いた事のないような、冷ややかな声だった。

 王女然として言い放つや否や、ルミネスの反応を確かめる間もなく、リリアは部屋を飛び出して行った。

「リリア様ッ!?」

 怒鳴り声を聞きつけ、驚いて駆けつけたドミニカの胸にぶつかったが、リリアは歯を食いしばるようにして、無言で彼女の横をすり抜ける。

 あとには己の犯した失態に、顔を真っ青にして震えるルミネスが残された。

「……ルミネス」

 侍女頭の重厚な声にルミネルはビクリと震えた。

「もっ……、申し訳ありません!」

 今まであのように王女の怒りをぶつけられたことがなかった彼女は、驚愕と恐怖に震えていた。

「……どうやら、リリア様の地雷を踏んでしまったようね」

「……わ、私が悪うございました。冗談でも、陛下が新しい奥方を迎えたらどうするのだなどと軽口を叩いてしまったばかりに。リリア様が陛下を誰より慕っていることを知っていたのに……!」

「……そんなことを言ったの」

 溜息をついて言われ、ルミネスは床に(ぬか)ずいた。

「も、申し訳ありませんでしたっ!!」

「……顔を上げなさい」

 厳しい声で言われ、目に涙を溜めながらルミネスは顔を上げた。

 目の前には、四十がらみの貫禄ある女が立っていた。

 ふっくらと太った肢体は今、どんとルミネスの前に立ち塞がっている。世話好きで人のよさそうな顔は、難しげにしかめられていた。

「お前がリリア様付きの侍女になってから何年になります?」

「……二年です」

「……そう、まだ二年。お前は若くて、リリア様と打ち解けるのも早かったからね。要領もいいし、もうずっと古参の女房のような気になっていた。王女に遠慮なくものを言えるお前を重宝してはいたが……私の落ち度ね。ちゃんと話しておけばよかった」

「……ドミニカ様」

 叱責が来ると思っていたルミネスは少し呆然としたように目の前の侍女頭を見つめた。

「あの方はね……、普段は明るく振舞っておられるけど、まだ王妃様を亡くされた傷が完全には癒えていらっしゃらないのよ。王妃様が亡くなられた時、あの方は十一だった。人の死が理解できないほど子供ではなく、またそれを受け容れられるほど大人でもなかった。

 王妃様と国王陛下、そしてリリア様達家族は、本当に仲睦まじくてね。互いが互いを思いやっている理想の家族だったの。人間の幸福というものを具現しているかのような方々でしたよ」

 そう言うと、ドミニカはふっと遠くを見つめる眼差しをした。

 その瞳は哀愁の色に暮れており、それは深い慈しみの情から現れ出る色だというのが、ルミネスには分かった。

 この侍女頭は、王女が生まれる前から、王妃に仕えていたと聞く。

「王妃様がお倒れになった時のリリア様の憂悶(ゆうもん)の情はそれはひどいものでね。毎日、新しいダフネラの花を届けに行っては、寝台に横たわるステラ様から離れようとしなかった。部屋にはどこを見ても白い花が咲き乱れていて、あの部屋に入る度その甘い香りがしたわ。毎日届けられる新しい花とそれに囲まれて眠る王妃様は、まるで一枚の絵のようだった。欠かすことなく届けられる生きた花に、リリア様の(すが)り付くような慕情が感じられて……。瑞々しく咲く花の姿を王妃様の生命と重ね合わせて見ていたようで、時節外れに咲く花を必死になって探すその姿は、痛々しくて見ているこっちが辛くなった……」

 その告白にルミネスは己の口を覆った。

「陛下は仕事があるからそう長く王妃様を見舞ってやれなくてね、何よりご自身のために王の時間を削ることを王妃様が嫌ったのよ。それでも、陛下は毎日、どんなに忙しい日だろうと、必ず王妃様のところに顔を出した。そんな二人の会えない時間を少しでも埋めようと、リリア様はお二人の間を行ったり来たりして、互いにどんな様子かを、どんな言伝があるかを、仔細に教えてあげていたわ」

 ドミニカの脳裏に少女の姿がよみがえる。

『今日はお母様の顔色はずっとよかったわ。いつもより食べるものがおいしいって』

『お父様はなんだか忙しそうだったけど、お母様のために早く終わらせると言っていらしたわ。一緒にご飯を食べようですって』

 二人の間を行き来する王女は小さなその胸に大きな使命感を抱いていたようで、三人がそろった時はとても嬉しそうな顔をしていたっけ。

『きっとその内、お母様の具合もよくなるわ。そうしたら、またあの庭で三人でお母様の()れてくれたお茶を飲むの』 

 その願いを三人の約束として、まるでそれが大切なお守りであるかのように、王女はそれを口癖にしていた。

 ルミネスはドミニカのしみじみとした語りに、両手で己の顔を覆う。

 そんな深い事情も仔細も知らず、自分はなんてことを口走ってしまったのだろう。

「……仕方がない、ルミネス。そんなに自分を責めることはない。私がちゃんと話しておけばよかったわ」

 ルミネスは弱弱しく首を振った。

「……王妃様が()(まか)られた時は、それはひどかったの。泣いて縋って、皆がどんなに言っても、リリア様は王妃様の亡骸(なきがら)から離れようとしなかった。このまま泣いて泣いて泣き尽くして死んでしまうんじゃないかってくらいの悲しみようだった。……そしてそれを救うことができるのは、やっぱりたった一人しかいなかったのよ」

「……陛下……」

 ぽつりと零したルミネスの声にドミニカは頷いた。

「……陛下は執務中に王妃様の容態が急変したと報告を受けてその場に急行したけれど、間に合わなかった。今でもきっと悔いていらっしゃるでしょう。急いで駆けつけた時には既に息を引き取った後だったのだから。ショックでいらっしゃっただろうね。しばらくは呆然としていらっしゃって……、それからリリア様以外の者達を下がらせたの。部屋の中でどんなやり取りがあったのか、その仔細は私達従者には分からない。でも、半時ほどしたら、泣き疲れたんだろう、目元を真っ赤にして眠っているリリア様を抱いて外に出てきてね、部屋で休ませてやってくれとおっしゃった。衰弱しているから、当分目は覚まさないだろうと。陛下はどうなさるのです、と訊いたら、今夜は王妃の傍についていてやろうと思う、と……。

 陛下の涙を見た者はいない。でもきっと、二人気で過ごしたあの最後の夜、亡くなった王妃様だけに、その涙をお見せになったのでしょう」

 ルミネスは顔を歪めて涙を零した。

「……早すぎる死でしたよ。王妃様はいい方だった。あの方はよく、ダフネラの花に譬えられたの。あの花は艶やかな花じゃない。清楚で控えめで、自己主張しない花。周りに溶けて、他を引き立てながら、ただ薫然(くんぜん)と……。でも、ふと気付くのよ。あの芳香がないと、途端に心が(わび)しくなることに。どれだけ、その香りが、あの方の存在が、皆の心を安らがせていたかを。そこにいるだけで、場を和ませるような、そんな空気を持った方でしたよ。誰にでも優しく、穏やかで、決して威張らず、いつも静かに笑っていらっしゃった。……何故あの方があの若さで死なねばならなかったのかと、誰もが思った。そして、親子三人の仲睦まじい姿をもう二度と見れぬことを誰もが悲しみ、悼んだ……」

 ルミネスが王女付きの侍女として城に上がったのは彼女が二十歳のとき、二年前だった。(じか)に、王妃を見たことはない。ただ、周囲の言葉から清楚な貴婦人だったということは知っており、朧気ながら、そのイメージ像は持っていた。だが、それと、自分の仕える王女とを緊密に結び付けて考えることは少なかったということに、ルミネスは思い至った。

 彼女が初めて出会った時の王女は、母親がいなくても今のようにお転婆で明るい少女だったからだ。

「リリア様が今のように明るく振舞っていられるのは、全て陛下のおかげなのよ。リリア様が目覚めた時、真っ先に顔を見せて安心させてやりたいと、陛下はリリア様の傍についていてさし上げた。そしてあの方の母が死んだことを、ちゃんと教えてあげたの。その言葉でリリア様はやっと自覚なさったのでしょう。誰が言っても、嘘だと泣き喚いて決して頷かなかったあの方が、陛下の胸の中でお泣きになった。陛下はただ黙って泣き続けるリリア様の背を撫で続けていらっしゃったわ」

 ドミニカは話し疲れたのか、溜息をついた。

「……だけど、大々的な葬儀や煩雑な儀式を全て終え、それからのリリア様は死んだようだった。以前のように笑わなくなり、誰とも話をしなくなった。突然夜中に泣き出したり、真夜中に亡くなった王妃様を探して城の中をさまよったり……。そんなリリア様のために、陛下は一月の休みをとってね、四六時中一緒にいるようにした。リリア様は陛下が一緒じゃなければ、食事も満足に取ろうとしなかったから、私達は助かったわ」

 今では想像がつかないその話にルミネスは息を呑み込む。

「あの時の、リリア様は必死に陛下に縋っているようだった。母親の突然の死に、父親まで急にいなくなってしまうんじゃないかと不安だったのかもしれない。食事も睡眠も、全部陛下が一緒じゃないと嫌がったの。……でも、いつまでもそうしていられる訳でもない。陛下には背負うべき民がいるし、リリア様はこの国の王女だ。永遠に悲しみの淵に沈んではいられない。だから、それを陛下はゆっくりと教えていったのね。死んだ王妃様のためにも、二人で精一杯生きようと……」

「……あの、リリア様が……」

「今からじゃ想像できない? そうでしょうね。お前がリリア様の下に召し上げられるようになったのは、あの方がようやく母親の死を嘆くのを止めてからのことだから……。でもね、やっぱり今でもその傷は深くあの子の心に残っているの。大切だからこそ、失った時の悲しみは大きい。あの方は、十一の時に最愛のお母上を亡くしたのよ。三年たった今でも、その傷跡は消えることはない。陛下にべったりになってしまうのも仕方がないでしょう。あの方の場合、ただの甘えじゃないの。……あの子は大切な人が突然いなくなることがあるということを、知っている。一度、その苦しみを経験しているだけに、そしてその苦しみを救ってくれたのも、陛下だったのだから……、リリア様は陛下に依存せずにはいられない。自分から離れていって欲しくないのよ。大切な人がいなくなる、その恐怖を知っているから……」

平身低頭【へいしんていとう】…ひれ伏して頭を低く下げて恐れ入ること。ぺこぺこすること。

薫然【くんぜん】…香気の漂うさま。温和なさま。

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