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【書籍化】外れスキル《ショートカットコマンド》で異世界最強〜実家を追放されたけど、俺だけスキルの真価を理解しているので新天地で成り上がる〜  作者: 夜分長文
第一部七章

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81.一緒に(イダト視点)

「どうして……どうして貴様はこうも無能なのだ!? 貴様のせいで私は大恥をかいたのだぞ!?」


 リッターに追い返されたイダトは、アルタール伯爵に叱責されていた。


 それも、実の親にゴミ虫を見るような目で睨まれながら。


 あれほど自分のことを愛してくれていたはずのアルタールが、息子を呆れた目で見ている。


「いいか! 貴様にできる選択視はもう二つしかない! この家を出て行くか、リッターを連れ戻すかだ!」


「父上……僕はリッターよりも下なのですか? 僕が一番大切なんじゃないのですか?」


 散々な言われようで、イダトも疲れてしまっていた。


 最後にはすがるような思いでアルタールに語りかけるが、決して自分が望むようには言ってくれない。


「今一番大切なのはリッターだ! 貴様など我が家にはもう必要ない!」


「そう……ですか」


 《剣聖》を持つ自分は、リッターよりも優れているはずだった。


 リッターだけじゃない。


 どれほど世界を見渡しても、自分が一番恵まれている自信だってあった。


 だが……今はもう自分は特別じゃない。


 誰のせいで?


 ……全部、リッターのせいだ。


 あいつのせいで……自分が世界一だったはずなのに……!


「どうしてだよっ……! どうしてなんだよぉぉっ!!」


 アルタール家から追い出されたイダトは、目の前にあった石を蹴り飛ばした。


 次第に雨も降り始めてきて、子供連れの母親が急ぎ足で家に帰っていく。


 イダトはその光景を見て、更にイライラが募っていく。


 自分が愛した父上はリッターのせいで変わってしまった。


 全部あいつのせいだ。全部あいつのせいで自分は家族を失ってしまったのだ。


「やっぱり殺すしかない……僕はどうにかしてあいつを殺さなければならない……!!」


 これはただの喧嘩なんかじゃない。


 復讐だ。


 全てを奪ったあいつへの復讐なんだ。


「リッターァァァァァ!! 僕は絶対にお前を殺す!! 意地でも殺してやる!! 僕じゃなくて、お前が幸せになるだなんて……絶対に許さない……!!」


 イダトは雨に濡れながら叫ぶ。


 血が滲むほど唇を噛みしめて、死ぬ気で叫ぶ。


 自分がどうなったってもうどうでもいい。


 リッターさえ不幸になれば、ただそれだけでいい。


 イダトは願い、拳を握る。


「よぉ。なんかいい声が聞こえたかと思ったら……さてはお前、復讐に燃えてるな?」


「……っなんだよ! 今僕は忙しいんだ!」


「おいおいおい、オレが暇人だっていいたいのか? せっかくお前に面白い提案があるってのによ」


 そう言いながら、一人の男がにやりと笑う。


「オレはアグ。よかったら一緒に、王都を壊さないか?」


【夜分からのお願いです】


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