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【書籍化】外れスキル《ショートカットコマンド》で異世界最強〜実家を追放されたけど、俺だけスキルの真価を理解しているので新天地で成り上がる〜  作者: 夜分長文
第一部七章

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107/111

107.罪

「離せ……! クソ……離せ……! こんな氷……僕の力で破壊してやる……!」


 イダトは何度も左手で氷を殴る……が、ヒビすらも入らない。


 焦った様子でイダトは《獄炎》を発動して氷を溶かし、地面を転がって自分の剣を捕まえる。


「舐めやがって舐めやがって舐めやがって! こんな……惨めな負けをするわけにはいかないだろ……! 僕が……僕が負けるわけがないだろう……!」


 そう言って、イダトが乱暴に剣を振るいながら迫ってくる。


 ああ……もう分かった。


 もう、決着は付いた。


「リッター! やっちゃえーー!!」


「やっちゃってください! いけーー!!」


 俺は胸に手を当てて、目を瞑る。


 これで……もう終わりにしよう。


「《斬影刹那》」


 スラッシュの応用魔法――《斬影刹那》を発動する。


 言葉を発したと同時に、幾千もの斬撃が空間を切り裂いた。


 イダトが持っている剣を切り刻み――そしてイダトすらも斬った。


「あがっ……嘘だ……僕が……どうしてっ……!」


 体中から溢れ出す血を眺めながら、イダトは倒れる。


「や、やったーーーー! 勝った! 勝ったよリッターが!」


「やりましたー!! リッター様!!」


 ずっと眺めていた二人が俺の方に向かって走ってくる。


 そして、ぎゅっと俺の体に抱きついてきた。


「うおっ!?」


 勢いに負けて、俺は思いきり倒れてしまう。


 けれど、二人は止まらず抱きついてきたままだ。


「よかった……勝ってよかった……!」


「本当に良かったですぅ!」


 あはは……でも、実際二人はすごく不安だったと思う。


 少し心配かけすぎちゃったかな。


 俺は頭をかきながら、二人を見る。


「もう大丈夫だ。終わったよこれで」


 本当に……長い兄弟喧嘩だった。


 まさかこんなことになるだなんて思わなかったけれど、とにかく全てが終わって本当によかった。


「よし、んじゃイダトだな」


「そうだね」


「はい!」


 俺は立ち上がり、倒れたイダトの方に向かう。


 アグは死なせてしまったが、彼は死なせるわけにはいかない。


 息は……あるな。


「《治癒》」


 治癒魔法を発動し、イダトの傷を癒やす。


「しっかり……罪は償えよ」


 倒れたイダトを見ながら、俺はぼそりと呟いた。


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