105.昇華
「リッター!? さっきの魔法……それに腕も治ってる!?」
「何事ですか!?」
「ははは。心配かけたな、すまない」
俺は再生した腕をぐるりと回す。
うん、良好良好。問題なく治ってる。
「どぉ……どういうことだリッター!! 僕の知らない……データにはなかった魔法だぞ!?」
流れ出る血を押さえながら、イダトは叫ぶ。
まあ……そうだよな。
今の魔法は俺も初めて使ったし、今まで持っていなかったものだ。
「応用しただけだ。応用し……変化させた」
今のは《雷電》を更に応用させ、昇華させたもの。
魔術理論なんて入っていない頭をフル回転させて、導き出した技だ。
驚きだ……死にかけたら、人間意外と難しいこともできるんだな。
だが――死にかけて何かを掴んだ。
魔法を――更に昇華させるコツを。
「さぁ……セカンドラウンドだなイダト!」
俺は立ち上がり、手のひらで拳を受け止める。
「これで最後にしようぜ! 最後の兄弟喧嘩だ!」
にやりと笑い、イダトを見据える。
「……ふふ。私たちはお邪魔みたいね、エリサ」
「そうですね。この様子だと……わたしたちが間に入っても邪魔になるだけですし」
そう言って、二人が俺の肩に手を置く。
「任せたわよ」
「お願いしますね」
「ああ。任せてくれ」
俺はグットサインを送る。
「きょ……兄弟喧嘩だぁ!? 舐めやがって……こっちはお前らの全てを壊す覚悟で来ているんだ……こんな舐めたことされて……やってやるよぉぉぉ!!」
イダトは剣を振るい、血を流しながら叫ぶ。
「僕が絶対にお前を殺す! 兄弟喧嘩じゃあ終わらせない!」
「いいぜ。やってみせろよ!」
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