7話 ノワール伯爵領③
門を潜ったら、如何にもよくファンタジーな作品にある街の風景だった、露店が出てるし武器を持っていたり鎧を着ていたりする人がいる。そして何より、翻訳スキルによって、なんて書いてあるかわかるし何を言っているのがわかる、というより会話はなんも違和感がない、字が書けるかは微妙だがまぁ、そこは何とかなると思いたい、読めるけどかけない漢字とかたまにあったからね。
まぁ、コミュニケーション能力は高校生の時に男子からも女子からも好かれてた|私(遥)なら多分きっとおそらく大丈夫だと思うし。
「ルナー、ここじゃない?」
カレンが門を潜ってからの通りの左側にある周りより少し高くできている建物に指をさしながらそう聞いてくる、この宿かな?そういえば、門番さんから宿の名前聞いてないからわからないやこの宿の名前は月楼か。そういえば、この町がなんていう国に属しているのかわからないな。もしかして、翻訳を解除してその状態で翻訳された風に読むと言語スキルが獲得できてそのスキルに国名とかが書かれているんじゃないかな。まぁ、物は試しだな。
『翻訳スキル解除』
やばい、なんて書いてあるかわからないわ。
≪グンマ王国言語を獲得しました≫
実験は成功なのか?まぁ、イージーモードなのが分かったからいいや。
そういえば、宿は多分カレンが指をさしたところで合っていると思う、向かい側に何でも屋があるからね。
「そうだね、ここだね。」
「そうなのね、じゃあ入ろうか。」
私達は宿に入る、そしてカウンターらしきところに進む。
「いらっしゃいませ。食事ですか?宿泊ですか?」
そう、カウンターに立っていた受付嬢に聞かれる。
「宿泊です。二人部屋を一部屋お願いします。」
「そうですか、運がよかったですねお客さん。二人部屋あと一部屋でしたよ。三日後に大規模な奴隷オークションが行われますから色々なところから人が集まっているんですよ。1日朝食と夕食込みで銀貨十枚か大銀貨一枚、一週間だと大銀貨七枚か金貨一枚になりますがどうされますか。」
まぁ、一週間で良いでしょ取りあえずは。
「じゃあ、一週間でお願いします。」
そういいながら受付嬢さんに金貨を渡す、もちろんグンマ王国の物をだ。
「金貨一枚ですね。はい、これ部屋の鍵ですね」
受付嬢さんが、鍵を渡しながらそう言ってくる、奴隷オークションねぇ、見てみますか。
「そうなんですか。ありがとうございます。」
鍵を受け取りながらそう言う。
「あの、部屋までの案内はどうしますか?」
「お願いします。」
二度目以降ならともかく初見でどこに部屋があるのかわかるわけがない、スキルを使えばどうにかなるのかもしれないけど。まぁ、めんどくさい。ステータスの殆どを偽装してるからね、竜の山で竜でトレーニングしたせいでね。
「こちらです、今日は水浴びしてそれから寝ることをお勧めしますよ、あと水浴びをするときは私かほかの受付嬢に一言言ってからにしてくださいね。それでは失礼します。」
そう言い、彼女は去っていった。
「さてカレン、どうしようか。」
「どうしようかのう。主はとりあえず奴隷オークションにいきたいのじゃろう?」
「まぁ、そうだね。」
ロマンのためにね、ほら獣人とかエルフとかさほしいというか、本物を見てみたいしね。
まぁ、職場でそのことに共感してくれそうなのは蓮位だしね彼はしっかりしてるけど根は生粋のオタクだもん、本人はそれを頑張って隠そうとしているみたいだけど、私はオタクでも男女から好かれてたから問題なかったけど。
「あとはさ、私達は武器が強すぎるから偽装用の武器とかを買った方がいいと思うから武器屋と魔道具屋とかかな。」
「そうじゃな、じゃあ我はもう寝るぞお休みなのじゃ。」
そう言い、カレンはベットに仰向けで寝っ転がってその三秒後には可愛らしい寝息が聞こえていた。
人家状態で寝るのはかわいいんだよカレンはけど龍状態だと鼾がうるさいんだよね、図体がでかっくなってるっていうのもありそうだけど。
私も眠くなってきたのでそろそろ寝ますかね。
「お休み。」
私はカレンが寝ているベットの隣のベットにあおむけになりながらそう言う。
この日のことはこれ以降は覚えていない。
もし、この小説がいいと思ってくださいましたら、いいねとその下の☆を押して評価をお願いします。
いいねは自分のモチベーションに繋がって投稿頻度が上がるかもしれません