4話 なんかやばいものがある
「此処じゃ。」
私は彼女に引っ張られて何やら青い光が出る球?みたいなところの前に居た。
「領域・核よ、魔龍の名において命ずる。宝物庫を開けよ。」
彼女がそんなことをその球に向かって言うと、彼女の目の前の空間に高さ十メートルはありそうな扉が出てきてそれが開いた。
「さて行くぞ、ルナよ。旅の準備じゃ。」
成程分かった。要は旅の準備をすればいいということか、此処で?まぁ、そういうことになりますよね。さっさと入っていくカレンに続いて私も入った、そこにはたくさんの金貨や剣、弓、装備などがあった、それも大量に、これストレージに入れて整理した方がいいんじゃないかと思うくらい。というかそうしよう。
「ねぇ、カレン。この宝物殿の中身全部私のストレージの中に入れてもいいかな?」
「おぉ、別にいいのじゃ。元々、魔王の手下だと種族名で判断して襲ってきたのを一人残らず返り討ちにして殺したときの戦利品とかなのじゃ。確か勇者とその仲間だとか言っておったのじゃ。崇高な我をあのような雑魚共の手下と勘違いするとは、とんだ愚か者どもじゃ。」
承諾を取った後に何か気になることを言っていたがスルーする。まぁ、魔龍だからか、魔ってつくから魔王の手下と勘違いしたのかな。
「じゃあ、回収するよ。」
『範囲収納』
私は複合能力のストレージの欄からこの宝物庫の中に範囲を設定して収納する。そして、整理するために収納物一覧を見たら勝手に整理されていた、マジですか、私が他の自社のゲームでもそんな機能はなかった気がしますよ、少なくとも私が知っているゲームと私が担当していたゲームの過去作では。そもそもあのゲームは狩りゲーだったからね、一応分類ができるようになっていたはず。
まぁ、今はそんなことより何があるか確認だ。
金貨とかは大量にあるな後に銀貨も。それになんか国ごとかはわからないけど幾つかに分かれてるし。まぁ、おそらく通貨だからいくらあっても困りはしないだろう。
防具はいろいろとあったがスルーしよう、問題は武器だ、あのゲームと違ってちょっとよくわからない武器はないが、両手剣だと魔剣とか聖剣とかだし、双剣とかランスとか盾はないけど片手剣とかいろいろとあった。にしても何だよ聖剣の一つに聖剣エクスカリバーとかがあるんだよ、これ作ったの異世界人だよね、と思うものが幾つかあった尤もきちんと現地人が考えたものはあったけど、意味はちょっと分からなかったな。まぁ、そういうものかな。
「ねえ、カレン、聖剣とか魔剣とかが大量にあるんだけど?金貨なんかは一億枚とかが幾つかに分けられてるし。何年前からここにいたの?」
「何年前じゃったか?うーむ、3万年は超えていると思うぞ、確か1万年前に魔神とその部下の魔王が降臨してそして、異世界より初代の勇者が召喚され魔神は封印され魔王は倒された、そしてそれから魔王は60~70年周期で現れ魔王が現れる5年ほど前に勇者が召喚されるじゃったかな。我はそれの2万年位前にはもうここにいたと思うのじゃ。因みに鑑定系統で鑑定できるのは1万年くらいじゃ。」
どんなけ前からいるんだよ、しかも見てなかったけど現在地見たら禁足地という表示になってるし。つまり、そうなるほど強いのだろう。契約で制限駆けてるから大丈夫だと思いたい。
「なるほど、ねぇ。カレンそろそろ行くよ。」
「分かったのじゃ。」
そう言い、彼女は私の手を取り人化した状態から羽だけ出して飛び始めた。
「お金はまぁまぁあるんだなるべく大きな町を探そうじゃないか。」
「そうじゃの。」
「でも、街を見つけてからは徒歩だぞ。」
「それくらい分かってるのじゃ。」
こうして、私たちの旅が始まった。
のじゃ口調が難しい。
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