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M六 助っ人

「な、何か用?」

 水野があからさまな苦表を浮かべながら言った。

「僕は朝倉ちゃんに用があるんだけどね」

 すると鼻に付くキザっぽい言い方で高山が言った。その口調が余計に水野に不快感を与えた。

「何か用?」

 今度は麻梨子が訊ねた。

「今日は僕と一緒に回らないかい?いや、明日も明後日も」

「悪いけど…美夏と回るから無理よ」

 きっぱりと言う麻梨子に、

「じゃあ、水野君も一緒でいいよ」

 まるで『自分の誘いを断るはずはない』という自信たっぷりの言い方に顕かに『ムッ』とする麻梨子と水野。

 そんな二人を意に介さず高山は、

「さ、どこから行こうか?」

 言って、強引に麻梨子の手を取った!

「ちょっ!」

 びっくりする麻梨子。

「麻梨子っ!」

 水野が慌てて二人の手を引き離した。

「何するんだ!」

 水野の行為に高山の態度が豹変した!

「キャッ!」

「何してんだ、お前ら」

 そこへ柊と佐久野さくのゆたかが通りかかった。

「柊君!」

 思わず柊の名を叫んだ麻梨子。

「またナンパか?相変わらず飽きずにやってるなぁ」

 瞬時に状況を判断した佐久野がバカにするような口調で高山に言った。

「なんだと~」

「お~コワ~」

 怒る高山をさらに挑発する佐久野。

「今のうちに早く行って」

 佐久野が高山の相手をしている間に、柊が麻梨子と水野を促がした。

「うん、ありがとう」

 お礼を言いながら水野が麻梨子を連れてその場から走り去った。

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