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M二二 抑えきれない行動

「麻梨子、教室締めるわよ」

 日直が教室の鍵を締めようとしている。

「あっ私がやるから、先に帰っていいよ」

「じゃあ、お願いね」

「うん」

 その日の放課後。麻梨子は誰も居なくなった教室に居た。

「柊…君…」

 麻梨子はそっと柊の机に手をあて、しばらくその場に立っていた…。

「あなたに私の気持ちを知って欲しい…そのための勇気を私に…」

 祈るようにつぶやいた。

 麻梨子はこの数日間、勉強をするという口実で放課後の教室を使っていた。実際に納得の出来なかった中間テストの遅れを取り戻す為にやっているが、本当の目的は教室に人が居なくなるのを待つ事だった。

 教室に麻梨子以外の生徒が居なくなると柊の席に移動し、ぼんやりする日々を送っていた。

 まるで異常者の様な行動だと本人も解かっていたが柊の事を考えるといてもたってもいられなくなってしまう。

 抑えきれない衝動と共に柊の席に座り窓の外を眺めていた。

 ぼんやりしていると時間だけが過ぎていく。窓の外はすっかり西日に染まり鮮やかなオレンジ色の空間になっていた。

「こんな時間まで何してるんだろ…私…」

 独り言をつぶやく。その時、

『バタバタッ』

 静まり返った教室に廊下から走って来るらしい足音が聞こえてきた!しかもそれはこの教室に近付いてきている事が分かった。

 麻梨子は些かの恐怖で柊の席から立ち上がった!

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