表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/31

M一 プロローグ

 前日は花冷えの一日で咲きかけていた桜の花も凍えていたが、今日は一転して暖かい春の陽気に包まれている。

「あ~、何か緊張する~。また一緒のクラスだと良いのに…ね、麻梨子!」

「うん、そうね…」

 学校の玄関前に張り出された三年生のクラス割り表の前で二人の女子が話している。

「あっ!あったわよ麻梨子」

「え!?」

「ほらっG組に朝倉麻梨子って」

「本当だわ、それに美夏!一緒のクラスよ」

 互いに互いの名前を見付け合う。

「良かった~。麻梨子、また一年間よろしくね」

「うん、こちらこそよろしくね、美夏」

 手を取り合って喜び合う朝倉麻梨子と水野美夏の二人。

(そうだ!)

 急に思い出したように麻梨子はG組の男子の欄を見た。

(あった!ウソみたい…一緒のクラスに…)

 麻梨子は三年G組の男子の欄である名前を見付けた。

“柊 了希”

 麻梨子が中学二年の時から片想いをしている男の名前。

(あ!)

 もしかしたら傍に居るかも!と思い周囲を見渡してみたが、柊の姿は見えなかった。

「どうしたの?」

 その麻梨子の動作を水野が不思議そうに問う。

「え!あっ誰か知り合いが居ないかなぁって」

「ふ~ん」

 麻梨子の返答にあまり納得していない水野。

(柊君と同じクラスになれた…)

 その日の夜。麻梨子は三年前、中学二年の時の集合写真を手に取りその当時を思い起こし始めた・・・。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
作者のtwitterはじめました。
各話の作者感想やつぶやき、ぼやき等。簡単な一言を書いています。
興味のある方は→COLORのtwitterをクリックしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ