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M一六 さっそく見学

「え!部活するの?だって昨日」

 昼食のサンドイッチを頬張りながら絵里が驚いた口調で言った。

「うん、昨日お姉ちゃんに話したら、やりなさいって」

「良かったじゃん、で、どこに入るの?」

「やっぱり演劇部かな…」

「やっぱりね、じゃあ今日の放課後さっそく見学に行こっ。私も付き合うから」

「ありがとう」

 二人は昼食の会話を楽しんだ。


・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 


 放課後、二人は帰り支度をして演劇部が練習場所にしている視聴覚室へ行った。

「すいません…」

 視聴覚室の扉を開け、恐る恐る挨拶をする二人。すると、

「あれ?もしかして見学の一年生?」

 部長らしき男子生徒に声を掛けられた。

「は、はい」

 緊張する舞衣に対し部長らしき生徒はニッコリして、

「どうぞ、入って」

 舞衣たちを招き入れた。

「今日は見学者が多くてね、君らで八人目だよ」

「へ~」

 絵里が応えた。絵里はわりと気さくな性格であまり人見知りしない性格。どちらかと言えば人見知りする舞衣にはそんな絵里の性格が羨ましかった。

 視聴覚室の段段になった席の最上段に見学者が座っていた。

 舞衣と絵里もそこに陣取り練習風景を見学する事にした。

「ふーん、これが演劇部の練習なんだ…なんか殺伐としてるね」

 絵里が小声で舞衣に言った。

「あれは腹式呼吸の練習をしてるのよ。お腹から声を出すってよく言うじゃない、あれよ」

「ふ~ん」

 舞衣の説明にイマイチ興味無さ気に生返事をする絵里。今まで運動系のクラブに入っていた絵里には目の前の光景はただ淡々としたものに映っていた。

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