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第四話 俺は俺

大っっっっっっ変遅くなりました。

本当にすんません。

 翌日、俺の朝の目覚めは最悪だった。俺は、眠気とだるさのダブルパンチで再び布団の上でノックアウトされそうな体に喝を入れて起き上がった。

 「はぁ、全然寝れんかった。」


 昨夜、俺は異世界に対する不満をうっかり爆発させてしまい、夜中にも関わらず叫ぶというアホをやらかしたのだ。

 おかげで、場内の騎士たちが俺の部屋に押し寄せてくるとの事態に…。

 俺の必死の訴え(でまかせ)により、事態は収まった。

 まあ、俺の部屋の警備がきつくなったのは言うまでもないだろう。

 

 時を戻そうっ…

 俺はベットから抜け出すと、近くのクローゼットを開けた。

 そこには、国から支給された服が入っていたのでそれに着替えた。

 「ずっと学ランのままかと思ったけど、流石にないか。」

 つぶやきながらも、着々と服を着ていく。


 「…うん、着れた。」

 せっかくなので、鏡の前に立って見てみよう。何なら、自分の体も確認しよう。

 異世界に来た影響で体が変わってる、てことは避けたい。流石に気持ち悪い。

 少し、躊躇したが覚悟を決めて鏡の前に立った。


 「さてと、どんな感じ……おぉ。」

 鏡には、初期装備みたいなのを身にまとった、俺が立っていた。

 中途半端に伸びた黒髪、15にしては少し高い背、そして相変わらず緊張感のない見慣れた顔があった。


 「うわ〜、相変わらずダサい顔してんなーw。…どうもっ、神山ですっ♪」

 なんとなく、鏡の前でピースしてみた。

 …オイ、誰だよ『キモっ』とか思った奴。…そぉだよぉ。

 特に心配はしていなかったけど、この世界でも神山大地であることに安堵した。


 「まあ、服装に関してはゆうことないな。初期装備の以上でも以下でもないわ。」

 まんま、王様が冒険に出る勇者に、こん棒と少ないお金と共にくれるやつなんだよね。


 「…もしかして、俺ってあんま期待されてない?」


 いやいやいや、どうせ運動するからってことでこんな装備なんだろうな。いきなりゴツい装備着ても動けなかったら意味ないしな、うん、きっとそうだ。

 一瞬不安になったけど、まあ大丈夫でしょ。

 

 「さあ、ラノベだとレベルを上げていくのが最優先なんだけど、どうやってあげようかね。」

 この世界には”レベル”がある。それは、昨日俺がステータスを見たときにも表示されていた。

その時に思ったことがある。

 ”レベル”とはある基準をもとに数値化される自分の実力で、レベルが高ければステータスも比例して高くなるのがテンプレと言った。

 それと同時に疑問もあった。レベルが上がるからステータスも上がるのか、ステータスが上がってそれに見合ったレベルになるのか、ということだ。

 なぜ、モンスターを倒さなくても修行という形でレベルが上がるのか。

 ゲームで言う”経験値”とは何なのか。

 ステータスの極振りは可能なのか。

 

 と、まぁこんな感じで疑問の一部を出して見たけど、一人で考えてもわからんな。

 やっぱり、こういうのはこの世界の人に聞くのが一番だ。

 

 そう、思い立った俺は部屋から出ると、美人巫女のレンカさんの元へ行くことにした。 

 もちろん、レンカさんの部屋なんて知るわけないので、部屋の前にいた騎士さんに聞いたよ。

 

 「…ありがとうございました。よし、行くか。」

 いざレンカさんの部屋へ。

 

 「えっと、ここの角を左に曲がって、…手前から二番目、…あっ、あった。…は〜、この城広すぎ。」

 約30分かけて、レンカさんの部屋の前まで来た。

 途中迷ったりしながらも無事着いたので良しとしよう。

 

 コンコン「神山です。レンカさん、居ますか?」

 とりあえずノックをしてみる。そういえば、俺のところには護衛が居たのに、ここには居ないんだな。

 「……。」

 「…あれ?物音すらしないんだけど。」

 この時間はレンカさん部屋にいるって聞いたんだけどな。


 …はっ!ま、まさか風呂に入っているのか。

 

 そう、この城は一部屋ごとに風呂がついているのだ。

 そしてレンカさんは用がない限り部屋からは出ないと聞いている。

 この条件から導き出されるのは…。


 STEP1「レンカさ〜ん。居る〜?」

 STEP2風呂上がりのレンカさんとばったり。

 STEP3「キャー!の○太さんのえっち!」

 STEP4 You Are DEAD

 

 …いかん、このままでは○び太ルートまっしぐらだ。

 こういうのは返事があるまで待とう。

 別にちょっと期待してるとかないからな。ないもんはない。

このあとの展開をどうしようかなと考えています

はたして大地はラッキーなあれなのか

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