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第二話 洞窟の外

 俺は、俺を召喚した人たちに連れられて洞窟を出た。

 暗かった洞窟から明るい所に出て一瞬目がくらむ。

 「うわ、まぶしっ」

 思わず俺は声を出した。だが、いよいよ外の世界とご対面だ。

 洞窟を出ると開けた場所に出た。

 光に馴染んだ俺の目に写ったのは、都会のビルなんかよりも遥かに大きい城だった。

 「でっか!」

 いやいやいや、デカすぎでしょうが。地球のサグラダファミリア(全長170メートル)ぐらいあるぞ。

 俺の驚く姿を見ていた巫女さん(名前を聞くのを忘れたのでとりあえず)が少し微笑んで口を開いた。

 「あれは、私達の城です。およそ400年前に建てられました。」

 400年前か、あんなにきれいな城がそんな昔に建てられた物だなんて。

 ここ一体の地形は大昔活動していた火山が噴火によってカルデラとなった場所だ。

 そこからだんだんと緑が増えていき、現在のカルデラの中央に城、城を囲むように城下町ができて、更にその周りに森ができた。

 ちなみに、俺が出てきた洞窟はメルドの人たちが作った人口の洞窟だ。どうやらこの火山の地下には魔力が豊富にあるとのこと。

 そんなことを話しながら俺は街の中を抜け、城まで無事にたどり着いた。

 商店街を抜けるときに、街の人から不思議な目で見られた。まあ、完全に大人数に連行されてる図だからね。それに、俺の今の服装は学ランだから目立つのも仕方がないか。

 それにしても、今魔物の被害に遭っているにしては賑わってるな。祭りかなんかがあるのだろうか。

 改めて、城を見上げる。ほんとに、でかいな。この国の人もよくこれを作ったもんだよ。

 城に入った俺たちはすぐに王様との対面をした。なんだか、緊張するな。優しい王様ならいいんだけど。

 王室の中は大理石みたいな高級感のある石で作られていて、細かい所にまで装飾が施されている。

 なんというか、金かかってるなーって感じだ。

 すぐに俺は跪き、俯いた。メルドの作法は右手を左胸に当て、右膝を立ててしゃがむ、とさっき教えてもらっていた。

 「面をあげよ」

 とても低く、重々しい声が響いた。

 そして、少しだけ顔を上げる。

 国王は、一番奥の玉座にドッカリと座っていた。

 年は40歳ほどで流石は国王、貫禄がすごい。

 ……でも、正直怖い。ものすごく怖い。国王より武将って言ったほうがしっくり来る感じだ。

 ・たたかう ・アイテム ・じゅもん ・にげる と、選択肢があったのだとしたら、間違いなく逃げていただろう。

 そんなことを思っていたら既に報告が始まっていた。

 嬉しいことに、話は殆ど巫女さんがしてくれたので、俺は黙って聞いているだけで良かった。こういう時は分かる人にに任せておくのが最善だ。

 俺は特に何をする訳でもなく、大人しく待機していた。

 ……ただ、気になることがあって、王室の両端に並んでいる人たち。

 きっと貴族とかの偉い人たちなんだろうけど、俺を見ながらコソコソ話してるんだよねー。

 これが女性の人だったら「あの子かっこよくない?」とか「緊張しててカワイー」みたいなことを勝手に妄想してるからいいんだけど、いい年してるおじさん方に見られて喜ぶ趣味はあいにく持ち合わせていない。

 異世界人だから変な目で見られるのはわかるけど、いちいち反応するのも面倒くさい。

 もう無視だ、無視。


 

なかなか、話が進みません。そろそろスキル出さないとなと思っています。

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