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七不思議目 子宝の湯

「いらっしゃいませー!」


 元気な女性の声が館内に響き渡る。彼女のような女性は接客業にピッタリだ。


「どうぞこちらです」


 立ち上がり、客を案内する女性。ここは温泉旅館『子宝温泉七宝屋』だ。その名の通りここには子宝の湯があり、その湯に浸かった者は必ず子どもを授かると評判になっている。


「ふぅ〜、いいお湯!」


 この女性はなかなか子どもが出来ず悩んでいたところ、ちょうどこの温泉がオープンしたので来てみたという。オープンしてまだ3週間なのになぜか妊娠したという報告が多数寄せられており、詐欺ではないかと疑ったのだが、ホームページに『授からなければ全額返金致します』と書かれていたので来てみたのだ。


 ちなみにここの料金は1泊で260万円だ。とんでもない額だが、妊娠しなければ返金してくれるので彼女のように試しに来たという客が多い。


「いらっしゃいませー! おめでとうございます! お客様、ちょうど1246人目でございます!」


「え、ちょうどって何ですか?」


「理由は分かりませんが、支配人が先着1246人限定で営業を始めたんです。ということで、お客様が帰られたら当店は閉館となります」


 その後女将は女性を温泉へ案内した。


「ふぅ〜、良いお湯〜」


 ぬるめのお湯でゆっくりと温まる女性。自分がここの最後の客になるとは思いもよらなかったことだろう。


「う⋯⋯うわあ!」


 女性は突然立ち上がった。


「なにかが私の中に入ってきた⋯⋯どういうこと? もしかしてこれが温泉の効能⋯⋯?」




 この温泉に訪れた1246人の客は、全員子宝に恵まれたそうだ。

 これにて完結です。



※一不思議目で死んだ6年生は全員地獄に落ちたようです。いじめなんてするもんじゃないですね。

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― 新着の感想 ―
[良い点] いやぁ…とことん狂っていましたね。 教頭先生とヨモジ様の話が一番好きです。
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