五不思議目 おっぱいの怪
今日は月曜日。全校集会の日だ。いつものように校長の長話が始まる。校長の話は面白いので生徒には大人気だ。
話は終盤に差し掛かり、大変盛り上がっている。ほぼ終わりまで来ているのにまだ犯人が分からない。最後までドキドキ出来るお話だ。
夢中で話していた校長がふと生徒の方を見ると、誰1人彼の話を聞いていなかった。1人残らず上を向き、口を大きく開けている。
「おーいみんな話聞けよ〜⋯⋯あっ! そういえば今年だったか!」
校長は何かに気が付いたようだ。
「くそ、手遅れか⋯⋯! まあいい! さらばぁ〜!」
校長は話をやめ、校長室へ走っていった。その後、体育館には1分ほどの静寂が訪れた。
ぽつ ぽつ ぽつ ぽつ
天井から白い雨のようなものが降ってきた。生徒たちは大きく開けた口でそれを受け止めている。
やがて天井に無数のおっぱいが現れ、生徒たちに降り注いだ。生徒たちは我先にとおっぱいをキャッチし、むしゃぶりついた。
パァン!
大きな音が鳴った。
パァン! パァン!
体育館中に鳴り響くこの音は、おっぱいを飲んだ生徒が内側から破裂した音だ。実に566人の生徒が破裂し、やがて体育館はピンク色の海と化した。そこには566個のおっぱいがぷかぷかと浮かんでいた。
「予定が早まったけど、まあいいだろう! 作戦開始だ!」
校長は校舎の爆破ボタンを押した。