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第2話

投稿は7~10時頃に行います

(よし…準備は整った)


 オカルト板にid付きで写真を投稿、ガスガン、ナイフ(おもちゃ)、ホッケーマスクの装備完了


(顔は一瞬しか見えなかったが美少女だった…黒髪ロングで典型的幽霊っと)


 そうオカ板に書き込む


 幽霊は現在ベットの上でスマホらしきものをいじっている。こちらの存在はまだ気づかれていない


(先ほど手をいれて向こうに入れるのは確認済み…)


 突入の決意をし、恐る恐る気づかれないように姿見の中に入る


「う、動くな!」


 緊張しすぎて若干噛んでしまったが侵入には成功した。銃口を幽霊の顔に向ける


 そこには自分にそっくりな目鼻立ちの女が真顔でベットの上に座っていた


「え?」


 驚き、幽霊の顔から目を離せなくなっていると瞬間、ガスガンを奪われる


「ツっ!!」

「この時を!待ってた!」

「動くな!」


 抵抗しようとすると頭に銃口を向けられ素直に手を上げた


(バレてた…やらかした…)


「何のつもりか知らないけど、誰かが姿見から覗いていたのは全部わかってたわ」


「マスクを外しなさい!」


(チャンスだ!)


 考えのもと命じられたまま外すと彼女もやはり自分の顔に困惑している様子


(いまだ!)


 一瞬のうちに姿見に飛び込むと、自分の部屋に帰ってくることができたが彼女も押し入ってくる


「っ!か、帰れ!」


 突き戻そうとすると足を引っかけられ簡単に組伏せられてしまい、再び銃口を向けられる


「自分の顔なんだから遠慮はいらないわよね」

「待て!待て!撃つな!俺はお前…」


 発砲音、間一髪首をそらし避けると後ろで何かが割れた音がした


 ガラスの破片が降ってくる。俺は必死に目を手で保護した


「あーっ!」


「あんたのせいで…せいで…」


「帰れなくなったわ…」


 振り返ると姿見が見るも無惨に割れ、向こう側の世界は見れなくなっていた


 ーーーーーーーーーーーーーーーー




「なぁそろそろ泣き止めよ…()


「チッ…うるさいわね」


 衝撃的な邂逅から30分がたった。お互いがお互いの状況を理解したはいもののまだ納得していない気持ちが彼女にはあるようだ


「泣きたくなるわよ…変態幽霊に勝ったと思ったらまさかそれが()()だったなんて」


 彼女は大きな黒い目を濡らしながらボサボサの黒髪を手で覆い、ふさぎこむ


「しょうがないだろ…幽霊だと思ってたんだから」


 性格まで自分とそっくりときた。


 母さんは今はいない。バリバリのキャリアウーマンで女手ひとつでずっと育ててきてくれたが帰りがとても遅く、こういう非常事態にはいつもいてくれないのが難点だ


(どうしたものか…)


 女子を家に入れたのも初めてだし、ドタイプの美少女だし、何せそれが自分だし


(TSっていうんだっけ?そんなのがタイプなんて相当のナルシストに思われるだろうが…)


 濡羽色の黒髪を無造作に伸ばし、結果的に枝毛だらけになっている姿。キツそうな吊り眉とは対照的に垂れ下がった大きい目


 誰がどう見ても美少女だ


(そして何より胸!胸)


 Fカップはあるだろう。彼女の放漫な胸な思わず目を吸い寄せられる


(まさか息子と比例してるわけじゃないよな?…)


 自慢じゃないが俺の一物は身長と反比例するかのごとく立派なものだ。本当にこんな時に考えることじゃないが


「オホン、友奈(ゆうな)。そろそろ泣いてないで解決策を練ろうぜ」 

「馴れ馴れしく話しかけないで!」


 名前を教えてくれたときはまだ情緒は安定してたと思うんだが今はこの様だ


 馴れ馴れしく話しかけるなという割にさっきからボディタッチがやたらと多い


(はぁ…本当に勘弁してくれよ)


 友奈から触られると妙な気分になる。安心感、高揚、親に向ける信頼、親愛に近い何か…


「返してよ…私のスマホ。私のハーランド、私のアカウント…」


 友奈は俺と全く同じ機種のスマホを使っていて、俺と全く同じソシャゲ、ガーリッシュイレヴンをやっていた


 女体化した実在のサッカー選手で理想のスカッドを組むゲームだ


「スマホは俺のを使わせてやるし、帰れる方法を探すからさ」


「返して、返して…よ」


 こいつ本当に大丈夫か?さっきからハァハァうるさいし()()()()()()()()()()()()


「ねぇ…返してよ」

「うぉっ」


 いきなり押し倒され、確かめるように体をまさぐられる


「こんな精液臭いオタク部屋に無理やり連れてきて」


「お前もオタクだろ。ガーリッシュイレヴンやってるし、俺と同じなんだから」

「私の人生を破壊して」


 話を聞いていない。恍惚とした表情を近付けられる


「私を一人ぼっちにさせた責任、とってくれるのよね?」


「」


(本当にどうすりゃいいんだ…)

最初から好感度高め

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