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【詩集】Shangri-La

鉄橋を渡る

作者: 野鶴善明


 開け放った窓

 吹き込む風

 ざらついた陽の光

 列車は鉄橋を渡る


 レールを踏む音

 鉄橋の軋み

 絶え間ない川の流れ

 列車は揺れる


 河原で遊ぶ子供たち

 川を泳ぐ少年

 釣竿を投げる人の影

 列車は鉄橋を渡る


  ひび割れた青空に

  映った悲しみ

  理不尽はおのが心

  不条理は己が心

  捨てられた未来

  永遠はあるか


  焼けきった愛

  何も受けつけない

  渇いた魂

  生命いのちの水に見放され

  永遠は遥か


 終着駅までの

 束の間の休息

 列車を降りれば

 また行き先に途惑う


 道標は

 初めからなかったのか

 どこへも

 たどり着けないのか

 漠然とした不安

 叫びたい想い


 風が頰を

 永遠は見えず

 時を軋ませて

 列車は鉄橋を渡る


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