極秘プロジェクト
20××年、中国で発生した新型コロナウイルスは、グローバル社会の網を通じて拡散され、世界中で猛威を振るっていた。
従来のインフルエンザウイルスと比較し、数倍の致死率を誇るそのウイルスは、全世界で3000万人を突破し、前代未聞のパンデミックを引き起こしていた。
中国の隣国である我が国日本も、コロナの脅威に晒されていた。
公衆衛生と医療水準が比較的優れている我が国は、欧米各国と比較し、感染のピークを遅らせることに成功していた。
もっとも、人口密集地である首都東京においては、感染者数の急増を止めることはできなかった。
20××年4月某日、小海東京都知事は、ついに東京のロックダウンを宣言した。
東京とその他の県との県境との間に物理的なバリケードを設け、人の往来を完全に制限することにしたのである。
東京と他県を往来できるのは、東京湾を運航する貨物船、及び、JRの線路を利用した貨物電車のみであった。人の出入りが許されない中、最低限の物流網のみが生かされたのだ。
小海都知事のロックダウン宣言は、都民を恐怖と混乱に陥れた。感染のホットスポットである東京から脱出できないということは、コロナの毒牙に刺されるのを座して待てと言っているのに等しい。
多くの都民が小海都知事に抗議をし、ロックダウン宣言の撤回を求めていた。
そんな最中、都は、とあるプロジェクトを進行させていた。
それは、貨物列車を模した旅客列車を使い、政府関係者のVIPのみを東京都から脱出させる超極秘プロジェクトだった。
おそらく今日中に完結させます。