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巻き込まれて異世界…創造神と御対面

初めましてm(._.)m


設定はゆるゆるのご都合主義です。


豆腐メンタルなのでご意見ご感想は優しくオブラート増し増しでお願い致しますm(T T)m

私の名前は斎藤茜


自分で言うのも何だが極 平凡なよんじゅ…げふんげふんの小物作りが趣味のややオタクな女だ。


サラリーマンの父に専業主婦な母 5歳下の妹が既に嫁ぎ二人の子持ちなので煩く言われないままお一人様謳歌中でした。


趣味が高じて作った小物類を近所の雑貨屋さんに置かせてもらい最近始めたネット販売の売れ行きも順調。実家から徒歩で10分のマンションだがペットOKの部屋で愛娘(犬)である桜と共に日々変わらない生活を送るはずだった……



それがどうしてこうなった………



それは何気ない日常…桜と散歩している時に起きた。


道一杯に広がり高校生かな?男の子3人と女の子2人のグループがこちらに向かって歩いて来る。


会話に夢中になって盛り上がりふざけてるのか押し合ったり小突きあったりしているのですれ違いざまに小型犬の桜が踏まれないよう抱きかかえ端に寄ろうとした時に突如足下から光が昇った。あまりの眩しさに桜をギュッと抱き込み目を瞑る。



…………………………ん?

……痛くない?……何も起こらない?



恐る恐る目を開けてみればそこは真っ白な何も無い空間…目の前には土下座している白髪…のツムジ……?


「斎藤茜さん!この度は誠に申し訳ありません!」


声からして男性だけど…何これ…?


「…は?」


顔を上げると白髪に金色の瞳をした二十代位?の美青年でしたがへにょりと垂れた眉に泳ぐ目…残念臭がそこはたとなく漂ってます。


「貴女は…私の管理する世界の召喚に巻き込まれ死んでしまいました……そもそも召喚自体が禁忌なのに……本当に申し訳ありません〜〜!!」


再び土下座する美青年。


……あ これ 知ってる。最近のラノベで流行ってるヤツだ……

しかも巻き込まれてってパターンのヤツだ……とするとこの美青年は……


まぁ 取り敢えず予想はつきますが聞いてみますか……


「……あなたは誰ですか?」


「申し遅れました〜私 創造神です!」


若干 胸を張りつつドヤ顔で自己紹介されました。


……なかなか痛いな。自分からドヤ顔で神だなんて…



生暖かい目で見つめていると手に何も無い事に気が付いた……たしかに桜を抱き込んだ筈なのに……?!!


「いやああああああ〜〜??!!!」


突然叫んだ私に驚いている青年の胸ぐらを掴み上げてガクガクと揺さぶる


「桜は?!桜は何処へいったの?!!ここに居ないってことは生きているの?!!」


「お〜おちっ…落ち着いて〜〜」


揺さぶり過ぎて上手く話せてないが知ったこっちゃない!


「あんた!桜を何処にやったの?!!一緒に居たはずよ!!!」


「へ?…桜…さん?誰ですか?」


「私の愛娘(犬)よ!!あの子に何かあったらタダじゃ済まないからね!!!」


ギリギリと締め上げられ苦しいのかタップしているが力を緩める気は無い!むしろもっとヤる!


「…むっ…娘?!!」


「桜は何処!!!さっさと吐かないとこのまま首の骨へし折るわよ!!!!」


「待って!…げほっ…待って下さい〜〜うえっ…このままじゃ…話せません〜〜」


……ギリギリと締め上げる手を仕方なしに離すと青年は盛大にえずいていたが


「私は確かにあの子を抱いていたの…なのに居ないって…どういうこと?」


ジッと手を見て問い詰めると青年は何やら空中で指を動かしている…


「えほっ……あの場に居た人間は高校生男女5人と貴女だけの筈ですが……ごほっ…子供なんていなかったけど……ん?これ…ですか?」


何もないところから取り出す仕草をすると白く光る……珠?みたいなものが掌にあった。それは徐々に実体を伴いやがてクタリとした私の愛娘(犬)になった。


「……さ…さく…ら……?」


彼の手から受け取る小さな身体は息をしておらず腕の中でぐったりしたまま…


「…ああ…さくら…さ…くら……いや……嫌よ…起きて……ねぇ…おき…て………そんな……」


力の入っていない小さな身体を抱きしめて撫でるが愛娘(犬)からの反応は無い…さっきまでは腕の中で確かに生きていたのに………


「…よく…も………して…やる…………」


「え?…え?」


オロオロする青年を睨みつけ


「殺してやる!!よくも 桜を!!!!」


「え〜〜〜〜??!!!私じゃ……まっ…待って下さい〜!!」


「私の桜を貴方の世界が殺したんだ…貴方の責任…だよね…うふふ…覚悟は出来てるんだろうな…」


地の底を這うような声でクスクス笑いながらユラリと近づく私に青年は涙目でガクブルしてました。


「おちっ…落ち着いて〜桜さん?はまだ死んでません〜〜!!」


「………本当に?嘘だったらどうなるか……分かってて言ってる?」


コクコクと必死になる青年に


「…説明………してくれるわよね?」


ニッコリ笑ったのにガクブルしながら涙目で話し始めた……失礼な



えぐえぐとしゃくりながらも話した内容は要約すると彼の管理する世界の一つである"ファリサス"で、あるバカな国のクズな王様によって本来ならば禁忌とされる召喚術がおこなわれた。理由は呼び出した異世界人を勇者や聖女として利用して世界を手にする為に……だそうだ。阿保か……世界征服なんざ自力でやれ……そもそも呼び出した連中が素直に言うこと聞くのか?反対に征服されたらどうすんだ…


呆れかえって何も言えない私に青年は気まずそうに


「…それでですね〜召喚された子達は能力的にはその…素質があるんですよ〜〜困ったことに……」


勇者に聖女、聖騎士、魔術師、治癒師とありがちな勇者御一行様らしい素質を持っているそうだ……パーティーバランス良いなぁ〜


しかし…"困ったことに"…ねぇ〜〜……



「…能力的に問題ないならお子様達が俺TUEEEで調子に乗らないと良いね〜もしくは反対に隷属されて意のままの駒になったり…とか?あはっ」


「あははは……はぁ……」


美青年はぎこちない笑顔ですが目が死んでます。何か思うトコロがあるのでしょうが……


「そんなことより!」


「そんなこと?!」


「そう!そんなことよりも!私達を元の世界に戻してよ!巻き込まれただけなんでしょ?」


異世界がどうなろうと知ったこっちゃない。私は元の世界で桜と二人 元の平凡な日常に戻りたいのだ………がいまだに目の前で正座し続け創造神を名乗る美青年はダラダラと汗をかき目を泳がせている。


………嫌な予感しかしない


「……そのですね〜召喚された5人は貴女方の世界からこちらの世界に召喚されたのですが…巻き込まれた貴女は…あの…ですね〜」


ダラダラと汗をかいて目を泳がせながらも言葉を探す青年に先を促すと観念したのか


「……巻き込まれた貴女は落ちてきたけど受け入れ枠が無い為に弾き出されてしまい…ですね〜」


「あ"あ"?!!」


「ひいっ〜〜申し訳ありません〜〜!!」



召喚された五人と違い巻き込まれた私達は無理矢理落とされたにも関わらず召喚元の世界からは定人数オーバーで弾き出され、行き場が無くなった為に存在自体が消滅仕掛けていた所、その歪みに気が付いた創造神の青年が慌てて神域に保護したそうだ。


「…それでですね〜今ならまだ召喚元の世界が不安定なのでそこへなら私の権限で行く事が出来るのですが〜〜あの……どうしましょう………」


「…元の世界には戻れないと…」


桜を抱え途方に暮れる私を申し訳なさそうにチラチラと見ながら


「転移を希望しなければこのまま消滅になってしまうのですが……あっ…あの……貴女達を召喚した世界…"ファリサス"の管理者である女神にはよくよく言っておきますから……!なんでしたら私自らが便宜を図る事もやぶさかではありません!創造神ですからなんでも言ってください!」


「………なんでも?」


元の世界に戻れないないどころか存在その物を消されたらしいので桜の為に貰えるものはなんでも貰って転移をしよう!そしてその世界で桜と二人でゆっくり過ごそう…そうしよう


さっさと考えを切り替えて私は先ほどの言質を最大限に生かす方向に考えた。


元の世界に未練がないとはいわないが桜が居るなら大丈夫だ…その為には…まず………


「"ファリサス"ってどんな世界なんですか?」


転移に前向きとみた青年はホッとしたように説明をし始めた。




曰く、テンプレのような剣と魔法の世界で魔族、獣人族、妖精族(エルフやドワーフ等)、人族が住んでいる世界。魔族の王という意味で魔王はいるが種族間の敵対は魔物や魔獣と言った共通の敵がいるから()()()には無いらしい。


「……そういえば元の世界の私物はどうなっているのですか?」


可愛い桜のお気に入りの玩具やオヤツ… 昼寝するときにはよく使っていたビーズクッションにブランケット……その他…諸々


「あ〜〜貴女と一緒に弾き出されてますね〜マンションのと…実家のと……貴女に無限収納(イベントリ)をあげますので全部入れときますね〜〜時間経過もない便利なスキルですよ」


「元の世界の消耗品の補充とかは出来ないですか?」


シャンプーやオヤツなど桜の健康や安全性を第一に考えお値段は高いがそのおかげか毛艶はサラサラのツヤツヤのフワモコです。猫飼いを唸らせた毛並みです!


「なら異世界品限定で可能な複製(コピー)のスキルも付けるね〜」


ふむふむ…桜の日常品は常にストックを確保してあるからそれを複製していけばひとまずば大丈夫そうだな


「前払いで予約済みの注文品なんかは?頒布会なんかもどうなってるの?」


元いた世界では季節は秋…愛娘(犬)用の誕生日やクリスマスのケーキ…お正月の御節など色々と奮発して予約済みなのだが……私物が弾かれているならどうなっているのだろう……?


基本 自宅が仕事部屋なので引きこもりがちな為、通販やお取り寄せ、頒布会などは結構重宝してました。


「…えっと〜〜……ん?……あれ?………あああっ!!貴女…ネットでは結構有名なんですね?!どうしよう〜影響力が強く出てて歪みが酷い〜〜!!」


「…はて?」


まぁ 桜の可愛さを広める為にいろんな服を着せた画像を載せたりしてたら欲しいと言う人が結構いて洋服やアクセサリーなどをネットで販売してそれなりに稼がせて貰いました。老後の蓄えに通販やお取り寄せなどを楽しめるほどには……そういえばまだ未発送の注文がいくつか残ってたなぁ〜…どうしましょうかね〜〜


「……取り敢えずこの案件は向こうの神様と話し合わないとダメだ〜〜ううっ……上位世界の神様とかって………胃が痛い……すみませんがこの件は…後程…改めてご連絡しますぅ……」


………本当にこの美青年は神なのか?



「あ〜〜……なら…私達の身体ってどうなるんですか?」


「うん…元の身体をベースに"ファリサス"で生活できるように書き換えるだけだから基本的には変わらないよ?異世界言語のスキルも付けるから言葉の読み書きも大丈夫だし鑑定もあげるから分からない事があれば調べてね〜〜」


ほうほう…桜は桜のままが一番可愛いからな!変らないならそれで良いや。


自分の管轄なら出来る事が有るからか気を取り直した美青年の表情が明るくなる


「後は…何かある?」


「そうですね…必須条件として元の世界と同等の住居及び食糧環境と桜の命を守りきるだけの圧倒的な力が欲しいですね。」


「…え?…えっと……はい?」


「桜が快適に過ごせる空間及び空調設備、清潔を保てる水回り、健康を保つ為のご飯を用意できる食材とキッチン、そして魔獣や魔物…あらゆる脅威から守る為の力。それらが欲しいです。」


新しく過ごす世界の文化レベルがどれ程か判らないので総ては桜の為…!堂々と言い切った私に青年は生暖かい眼差しを向ける…


「………何か?」


何かを悟りきった表情の青年は鍵を一つ取り出し


「あ〜…はい。ではこの"精霊王の隠れ家"というアーティファクトと"創造魔法"と"創生スキル"をあげますね〜後、僕の加護付けておきますね〜大サービスですよ〜〜また後で連絡しますからそれまでお元気で〜〜」



青年の指が額に触れると暖かいナニかが身体を満たし桜共々暖かい光に包まれる中意識が薄れていった。



取り敢えず住める場所と桜を守る力は手に入れたようだ…しかし最後は投げやりっぽくなかったか?




亀更新気味ですがよろしくお願い致しますm(._.)m




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