0話「プロローグ」
???「今日も疲れたなぁ...。」
と、言っているのは熾天 澪。至って普通の高校生...と言っても成績は常に首席。スポーツも得意で先生からは、模範となるべき生徒と言われている。
今は部活帰りで、暗い道を歩いていた。
澪「なんか暗くなってきたわ。先生が言ってたことを気をつけなきゃ。」
そう、帰りのホームルームで先生でこんな事を言ってた。
先生「この地域に通り魔がいるそうです。帰る時は注意してください。」
と、言っていたのだ。
澪「ま、通り魔はまだいるような感じはしないし、大丈夫だよね。」
と、呟いた時、前方から黒ずくめの人が歩いていた。
澪は怪しいなと思いながら、黒ずくめの人の脇を通ろうとした次の瞬間...
いきなり澪の腹に凄まじい衝撃を感じたのだ。
澪は恐る恐る下を見た。
澪「....え?」
腹にナイフが突き刺さっていた。
黒ずくめの人は、抉る様に澪の腹からナイフを抜いた。
途端に澪は倒れた。歩道が血の海と化した。
澪「は...早く...家に..帰ら...なく..ちゃ...。」
薄れゆく意識のなかで起き上がろうとした。
が、起き上がることができなかった。
澪「ごめんなさ...い。パパ...ママ...。」
澪の意識は完全に失った。
澪「....ここは?」
澪は辺りを見回した。周りには道路もなければ店もなく、街灯もない。車の音もしない。
辺り一面が、森だった。
もう一つ驚くことがあった。それは...
澪「私..生きてる。」
確か、ナイフで刺されて死んだはずなのだ。
勿論、制服に血の染みは着いていない...。
澪「はぁ...これからどうすればいいのかな...。とりあえず眠いからもう寝よう...。」
そう言うと、澪は死んだ様に寝てしまった。
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