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姉の気持ち5


 -ガラガラ


 俯いた顔を上げようとすると…


 「あ、姉貴…」


 そこにはいつもと変わらない弟がいた…


 よかった…忘れてない…




 それからは、他愛もないことを話した。

 

 相変わらず独り身中とか、仕事のこととか、両親のこととか…


 だけど…、何か違和感が…



 落ち着いてきたところで訊いてみた。


 「ねぇ、何で病院にいるのか覚えてる?」


 「…わかんない…姉貴は知ってんの?」


 「…飛び降りたのよ。ビルの屋上から。」


 その瞬間裕介の顔が固まった。


 無理もないか…忘れてて、わかんなかったんだもの…


 

 「私も結局裕介が『何で』飛び降りたかはかなわからないわ。


 ねぇ、何で飛び降りたりしたの?


 裕介、みゆちゃんとデートしたんじゃないの?」


 それでも訊いてしまった、彼を混乱させてしまうとわかっていても、抑えきれなかった。


 半分はみゆちゃんについて納得する答えが欲しかったから…


 半分は思い出して欲しかったから…



だけど、貴方の答えは予想していたどれとも違った。


 「『みゆ』って誰?」




その瞬間、私の時間が止まった_

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