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証明してあげるよ。
「なんで!なんで!なんで何も残ってないのよ!?」
「ちょ!いきなり大声だすなよ。」
しかし俺の声は届いていないよようで…
「なんで何も残ってないのよ!裕介あんた誰かに携帯渡した?」
「してねぇーよ。そんなこと。俺がプライベートに踏み込まれるの嫌なの姉貴知ってんだろ。」
「でもありえない!こんなこと…」
「…これが本当のことなんじゃねぇーの…?」
「違う!絶対に違う!あたしはちゃんと憶えてる!みゆちゃんの顔も、声も、笑顔も、優しさも、あんたのことを幸せそうに話してくれたことも!全部憶えてる!」
「…泣くなよ。姉貴には直接関わってるわけじゃないだろう?」
「でも嫌よ。みゆちゃんを忘れたままなんて…あたしは絶対にいや。」
「…忘れた方がよかったから、思い出せないんじゃないのか?」
「真実も知らないでそんなことを言う資格はないわ。あんたにも、
あたしにも」
「無理だよ。俺は何も思い出せない…」
「あんたが思い出せなくても、あたしは真実を調べる。証明してあげるよ。みゆちゃんの事を。」
「…頑固者」




