表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/10

事件の前触れ?

#7



辞めっかな。。。


俺はそんなことを考えながら帰る。


アオイの言葉にショックを受け、加志須先生から禁断の恋をした時の恐ろしさを聞かされた。


不気味に風が吹き、なにかが先生という、教師という職業から自分を遠のけていっている気がする。このまま教師をやっていてはいけないような気がする。。。



俺は明くる日、とぼとぼ学校へ行った。そう、とぼとぼ。本当は行きたくなんかない。いつ変なことを言われるか、先生方とも、生徒とも接するのが恐かった。アオイに話しかけられたらどうしよう。そう変な思いでいっぱいだった。



学校へ付くと、、



「おはようございます」


元気のない声で職員室へ入る


聞こえなかったのだろう。誰も返事はしてくれない。

何気なくそう思った。でもそれは・・・・









「アオイ?」


「あっ。。ユメ」

「なにボーッっとしてんの?」

「あ、、昨日先生にキツイこといっちゃって」

「そうヵ。。まぁ詳しくは聞かないや!

ところでさ?アタシブログつけてんじゃん」


そう。由愛はケータイをもっているためにケータイで

  『ユメの夢ある日記』


という題名のブログをつけている。ちなみにワタシはまだケータイを買ってもらえない。。



「あ、うんうんあたしPCでみてるよ」

「そこにさ、アオイのこと紹介したいんだ!名前だけ!!」

「え、、、べつにいいよ。。住所とか写真とか電話番号とか載せないでね」

「あたりまえじゃん!それでね?アオイの名前の由来教えてほしいんだ!」


由来。ワタシがアオイという名前になったわけ。


「いいよ!」

「ありがと!」


ワタシは由愛に瑠璃という名前の由来を話した。


『アタシのパパとママねめっちゃくちゃ海好きなの。ママサーファーで、パパはダイバーの資格もってて。それで子供が生まれたら海に関係ある名前にしたかったんだって。

それでママは、男の子なら<そう> 女の子なら<瑠璃るり>


にしたかったんだって。


でねパパは男の子なら<かい>女の子なら<アオイ>


にしたかったんだって。で私が生まれた。


パパとママはすんごい喧嘩して、、、、


それであいだをとって<瑠璃あおい>にしたんだって』



「ありがと!そういう由来だったんだぁ」

「なんかショボクテごめんね」

「ショボイ?そんなことないよぉ!」

「・・・」


私は少し照れながら笑った。







「加志須先生おはようございます」

「・・・」

俺が先生に挨拶すると加志須先生はコーヒーを取りに立ち去ってしまった。


でもなにも感じなかった。俺はどうかしてたから。


俺が一時間目から数学を教えにいくのは木曜日のみ。今日は火曜日であるため朝はコーヒーを

飲んでゆっくりする。


ところが・・・


かたっかたっ


カップにコーヒーの缶をたたきつけるがカスしかでてこない。


「あの。。コーヒーの買い置きってありましたっけ?」


俺がたずねても返事をする先生は一人もいない。


「あの。。。」

「これでいいですか?」


「え、、、」


体育の先生、藤野ふじの先生がインスタントコーヒーの入れ物を持ってきてくれた。


「あ、ありがとうございます」


かたっかたっ

俺がコーヒーをカップに入れると、、そのコーヒーは妙にに黒い。

腐ったのかな?カビはえてるのかな?そうおもいにおいを嗅いだ。


すると・・・・




「あのこれ・・・」


そう。。そこに入っていたのは、、コーヒーではない。炭だった。


そう。。。コーヒーと炭を間違える大人はいない。第一インスタントコーヒーの入れ物に

わざとらしく粉々に砕かれた炭が入っているはずはない。



そう。。これはイジメである。。。



続く

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ